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エレベーターに挟まれ女性死亡
10月31日 18時44分

エレベーターに挟まれ女性死亡
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31日午後、金沢市のホテルで従業員用のエレベーターに乗り込もうとした清掃会社の女性従業員が、扉が開いたまま動いていたエレベーターに挟まれて死亡しました。

31日午後3時ごろ、金沢市広岡のホテル「アパホテル金沢駅前」で「女性がエレベーターに挟まれた」とホテルから消防に通報がありました。
警察によりますと、挟まれたのはこのホテルが清掃などを委託している会社の従業員の石川県能美市福岡町の前多外志子さん(63)で、消防に救出され病院に運ばれましたが、その後、死亡が確認されました。
事故当時、前多さんは仕事を終えて地下のロッカーに向かうため、ホテルの4階から従業員用のエレベーターに乗り込もうとしましたが、扉が開いたまま上に動いているのに気付かずエレベーターの中に倒れ込んだ状態になったということです。
そして、上に動いたエレベーターの床と4階の扉の枠の間におよそ50分にわたって上半身をはさまれていたということです。
警察によりますとエレベーターは「シンドラーエレベータ」社製で、ことし2月のメーカーの定期点検や、保守管理を委託されている金沢市の会社が今月15日に行った月に1度の点検でも、異常はなかったということです。
警察は、ホテルやエレベーターの管理会社などから話を聞いて事故の状況や原因を調べています。
また国土交通省も職員などを派遣し、事故の原因を調査することにしています。

ホテル側“今月の点検でも異常発見されず”

アパホテルの東海・北陸地区の統括支配人を務める「アパリゾート」の石山雅彦執行役員は、31日夜、報道各社の取材に対し、「当ホテルで事故が発生して死亡者が出たことは残念で遺憾に思っている。亡くなった方や遺族、関係者に哀悼の意を申し上げる」と述べました。
そのうえで、「エレベーターについては毎月1回点検を実施しており、今月も異常は発見されなかった。事故の詳細については警察に捜査をお願いしており、11月1日は国土交通省の担当者が現場調査に入るので、できる限り協力したい」と話していました。

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