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震災対策 海水の淡水化装置を導入10月30日 20時56分
東日本大震災で水道管が破損し、飲料水の供給が滞ったことを教訓に、広島県尾道市は海水から飲み水を作ることができる淡水化装置を導入しました。
30日は広島県の尾道市役所の近くにある海岸で試験運転が行われました。
水道局の職員らが海水をポンプでくみ上げ、特殊な繊維でできた目の極めて細かいフィルターに高い圧力をかけて通すことで、塩分をほぼ100%取り除く工程を実演しました。
この装置は車の荷台に乗せて運ぶことができ、1日に10トンの飲み水を作ることが可能だということです。
淡水化装置は広島県内の企業が開発したもので1台およそ450万円するということです。
ろ過された水を飲んだ女性は「塩分は完全に除去されていて、水道水に近い味です」と話していました。
尾道市水道局の井上寛局長は「災害時だけでなく離島で断水が起きた場合などにも飲み水の供給に役立つと期待しています」と話していました。
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