7-9月期善戦の現代・起亜自、来年は苦戦か

実績は期待に及ばず…株価は今年5月に比べ最高で26%下落

■現代「ジェネシス」、起亜「ソウル」の新型モデルが発売に

 自動車トップメーカーは、来年にも小型の新車を一挙に発売する見通しだ。現代・起亜自が世界金融危機と欧州財政危機の際に低燃費で比較的安価な新車をいち早く発売し、成長街道を駆け抜けてきたのと同じ戦略だ。

 今年19車種の新型モデルを発売したトヨタは、来年には主力の準中型車「カローラ」とSUV(スポーツタイプ多目的車)の「RAV4」の新型モデルを相次いで発売する。さらには、「カローラ」のハイブリッドモデルも投入し、高級ブランド「レクサス」の全車種でハイブリッドモデルを出す見通しだ。また、フォードも燃費を以前に比べて20-30%改善した高効率エンジン「エコブースト」の搭載モデルを増やす。

 こうした海外勢と比べると、国内メーカーの新車は少ない。現代自は来年、大型車「ジェネシス」の新型と「ベラクルーズ」の後続に当たる7人乗りの新型SUVを発売する。起亜自は新型「ソウル」などを準備している。ところが「アバンテ」や「ソナタ」のように販売をけん引できる主力は見当たらない。

 特に発売から4年目に入った「ソナタ」は、世界市場でも販売台数が低下している。最近まで米国で月平均2万台ほど売れていた「ソナタ」の販売台数は先月1万7332台となり、前月に比べて5%減となった。昨年末にトヨタの新型「カムリ」が発売されたほか、今年に入ってからは日産「アルティマ」、ホンダ「アコード」、シボレー「マリブ」など競合モデルの新車が相次いで発売されたためだ。

 現代自のイ・ウォニ財経本部長は「“ソナタ”は競合車種の新車に比べて多少“オールドモデル”になった感がある。デザインと利便性に富んだ仕様を搭載したアップグレードモデルの発売で対応していく」と話した。

金垠廷(キム・ウンジョン) 記者
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