現代・起亜自が燃費誇張、90万台に金銭補償

 現代・起亜自動車が米国で販売している一部車種で燃費が実際より高く算定されていた事実が米環境保護庁(EPA)の調べで明らかになり、該当車種の購入者に金銭補償を行うことを決めた。事実上のリコール措置と受け止められている。

 燃費の誇張があったのは、サンタフェ、エラントラ(韓国名・アバンテ)、ソレントなど13車種、90万台で、同社が米国で過去3年間に販売した乗用車の30%に相当する。同社は勧告を受け、該当車種の燃費数値を自発的に引き下げ、燃費表示ステッカーの内容を修正することを決めた。

 該当車種の燃費は1リットル当たり11.5キロメートルから11.1キロメートルに引き下げられた。購入者への金銭補償は平均88ドル(約7100円)で、総額8000万ドル(約64億円)に達する。

 現代自は2日、「米国の燃費測定方式に対する多少の見解差から、一部調整の余地があるとの結論が出た」と説明した。ソナタとオプティマ(韓国名・K5)は対象から除外された。EPAが燃費の修正を勧告した例は過去にもあったが、今回のように10車種以上を対象に全面的に修正を勧告した例はなかった。

 自動車業界の一部は「現代自は今年米国市場でシェアが10%を超えるまでに急成長し、競合社の攻撃の的になり始めた」との見方もある。

金垠廷(キム・ウンジョン)記者
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