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事件
ネットバンク不正 別に複数の出入金記録 愛知の口座、仲介「拠点」か
2012.11.4 11:27
インターネットバンキングの口座から預金が相次いで不正送金されている事件で、三井住友銀行の顧客から入金された愛知県内の男(53)=犯罪収益移転防止法違反容疑で逮捕=の口座に、今回とは別に複数の口座への出入金の記録が残っていたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。警察当局は、男の口座が不正送金の仲介に繰り返し使われた可能性があるとみている。
捜査関係者によると、男の口座は8月に開設され、知人の中国人に譲渡。10月29日に関西地方の男性から約200万円が入金され、別の中国人3人の口座に出金された。さらに、それ以前にも数十万円が入金され、3人とは別の口座に数万円単位で出金された記録が見つかった。
口座を譲渡された中国人は昨年中に日本を出国。男に中国からのメールでネット口座を開設し、IDとパスワードを送るように依頼してきたという。警察当局は背後に中国人を含む犯行グループがあり、国外から男の口座を操作していた可能性があるとみている。
また、みずほ銀行の2人の口座から計60万円が不正送金され、20万円が引き出されたケースでは、一つは中国人名義の口座から日本人の口座に送金され、もう一つは直接日本人の口座に送金されて引き出されていたことも判明した。
警視庁は不正画面が表示された顧客のパソコン2台を入手。顧客のパソコンがウイルスに感染していたとみて解析を進めている。
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