特集ワイド:結婚するならお姉ちゃんがいる男性! イチ押し 「明確なデータはない」が平穏で家事、育児に協力的
毎日新聞 2012年10月18日 東京夕刊
秋、結婚シーズンである。だが、日本では晩婚化・非婚化が進む。結婚しても3組に1組が離婚する時代だ。そんななか、気になるうわさを聞いた。「お姉ちゃんのいる男性との結婚はうまくいく」というのだ。本当なのか。【内野雅一】
◇幻想抱かず・上から目線に慣れ・顔色を読む… 「リスクヘッジ」にも合致
東京都内のIT企業に勤める美奈子さん(34、仮名)は結婚5年目。夫(36)のやさしさにほれ、恋を実らせた。夫には四つ違いの姉がいる。「姉がいる男性は、女性はいたわらなくてはならない存在と自然と思うようになるのではないかしら」と話す。
「お姉さんを通して彼は赤裸々な女性を見ているから、女性に妙な夢を持っていないのかもしれません。私が酔って帰って床に寝ていても、だらしないなんて言わないで、ベッドまで運んでくれます」。美奈子さんを迎えに来た夫にも話を聞いた。「女性は感情的になりやすいと思うんですが、姉がいたことでそうした女性の心の動きとかの“空気”を読めるようになったのかなあ。家事に抵抗感はありませんね。片付けは好きです」
厚生労働省の人口動態統計(2011年)によると、平均初婚年齢は男性30・7歳、女性29・0歳とともに前年を0・2歳上回り、過去最高を記録。20代は男女とも独身で当たり前の時代だ。非婚化も進む。国立社会保障・人口問題研究所によると、10年の生涯未婚率(50歳時の未婚率)は男性20・14%、女性10・61%。男性は5人に1人だ。5年前調査に比べると、男性は約4ポイントも上昇している。一方、離婚率は昭和30年代の約3倍になっている。