ここでは、CM素材が搬入されてから実際に放送されるまでのプロセスをご説明します。
最初に、CM素材の搬入に関する規定について知っていただきたいと思います。これに関しては民放連と日本広告業協会が制定している「CM素材搬入基準」に詳しく定められており、日本テレビでもこれに準じた運用を行っています。
2011年7月の「地上デジタル放送全面移行」にあたって「搬入基準」も改訂されました。今後はHD素材での搬入を強く推奨します。(SD素材で搬入された場合はデジタル放送用に変換を行った上で放送を行います。なおデジタルβカムは2011年6月をもって搬入基準外となり、D2に関しても2014年3月一杯で搬入基準外になる予定です。
まずは搬入素材の基準を簡単にご案内します。
※2012年10月1日より「新音声レベル運用基準」が適用になります。
● 「CM素材搬入基準」:民放連HP
http://www.nab.or.jp/ (「contents」→「テレビ」)
● 日本広告業協会HP
http://www.jaaa.ne.jp
現在、民放連加盟社で放送するCM素材には、「10桁CMコード」が必要になっており、2006年以降これが付番されていないと放送ができないことになっています。
◆広告事業者コード
「共通コード管理センター」が発番。「英数大文字半角4桁」。
◆素材コード
広告主が発番・管理。「英数大文字半角6桁」。混乱を避けるため「I(アイ)」「O(オー)」および「-(ハイフン)」「 (ブランク)」は使用不可になっています。
◆コードの唯一性
1CM素材=1コードとなっており、重複はないものとします。よって複数の広告会社から複数の放送局に搬入されるような場合でも、同一のCM素材には同一の10桁コードが付いているものとします。
「10桁CMコード」は、CMの制作段階から、素材割付・搬入・放送確認書への記載まで、あらゆる場面で利用されます。
● 共通コード管理センター
http://www.ccc.or.jp/
CM素材は(2011年7月1日~)
・HD素材 ⇒ HDCAM、HDCAM-SR、HD-D5
・HD素材(ファイルベースメディア) ⇒ XDCAM 、GFPAK、P2
・SD素材 ⇒ D2 〈*注〉デジタルβカムは2011年7月から搬入基準外です!
にて、お預かりしています。
※必ず1CMにつき1本を搬入。
(注)2012年10月以降、音声について新基準が適用されます。
標準アスペクト比 | 16:9にてお願いします。 | |
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デジタル記録方式 | 1080 i にてお願いします。 | |
音声レベル | 最高0VUにてお願いします。(注) | |
音声記録方式 | ●「ステレオ」の場合 | 「ch1・2」 にステレオ音声を入れてください。 |
●「モノラル」の場合 | 「ch1・2」 に同じモノラル音声を入れてください。 | |
●「5.1ch」の場合 | 「ch1~6」 に「5.1ch音声」を入れてください。 「ch7・8」 にステレオ音声を入れてください。 |
※ デュアルバイリンガル、ドルビー素材などは対応しておりません。
標準アスペクト比 | 4:3にてお願いします。 | |
---|---|---|
デジタル記録方式 | 480 i にてお願いします。 | |
音声レベル | 最高0VUにてお願いします。 (注) | |
音声記録方式 | ●「ステレオ」の場合 | 「ch1・2」 にステレオ音声を入れてください。 |
●「モノラル」の場合 | 「ch1・2」 に同じモノラル音声を入れてください。 |
※ デュアルバイリンガル、ドルビー素材などは対応しておりません。