5夜連続ドラマ「ジャパニーズアメリカン」は、
壮大な企画でしたね。
TBSの特別番組で、昨夜まで5日間連続でやって
いました。
内容は第二次世界大戦でアメリカに住む日系2世で
編成された442連隊の話で衝撃的な内容でしたが、
私は広告主に注目していました。
提供はトヨタとパナソニック。
この両社をまとめる広告代理店は大変な調整と
交渉が必要だろうなーと安易に想像できます。
提供クレジットは、初日はトヨタが先。
二日目はパナソニックが先と、ローテーションして
いました。
番組は提供スポンサーがいないと成り立ちません。
しかし、あまりにスポンサー色が強いと視聴者の反感を
買う恐れもあります。
「嫌われる」というリスクも広告にはあるのです。
携帯電話会社がスポンサーをしていて、不自然に
ケータイを使うシーンが出てきたりするあれです。
今回のドラマでも、クルマはすべてトヨタ社のもの
でしたが、それは当然な事で、特に嫌味なシーンが
なく良いドラマだったと思います。
昔、提供がM社で、番組の中で使用する車がH社という
特番の仕事をした事があります。
その時に広告会社大手D社の部長さんに、
「伊藤君、あういう仕事はしちゃ駄目だよ」と
言われた事を覚えています。
それは別の広告会社がメインの仕事だったのですが、
あまり良い仕切りとは言えない特番でした。
今回の「ジャパニーズアメリカン」は、きっと広告会社
のプロデュースも良かったんだろうなーと思います。
こういう仕事には頭が下がります。
(伊藤誠一)