大間原発:Jパワーが建設再開 事故後初…ゼロ方針と矛盾

毎日新聞 2012年10月01日 11時54分(最終更新 10月01日 13時55分)

 東京電力福島第1原発事故を受けて建設を中断していたJパワー(電源開発)の大間原発(青森県大間町)を巡り、同社の北村雅良社長は1日、大間町議会の特別委員会で、建設を再開したと表明した。原発の建設再開は同事故後初めて。完成すれば50年代まで稼働でき、政府の「30年代原発ゼロ」の方針と矛盾することから、論議を呼びそうだ。

 町を訪れた北村社長は「建設中の発電所の取り扱いが政府の方針で明確になり、判断材料がそろった。工事は1年半中断しており、具体的なスケジュールを別途示したい」と説明した。金沢満春町長は「非常に安堵(あんど)している」と話した。北村社長は隣の青森県風間浦村なども訪ねたが、飯田浩一・風間浦村長は「自然災害と原発事故が複合した場合、住民避難が困難になることをどう考えているのか」とただした。

 大間原発を巡っては、最短23キロにある対岸の北海道函館市が計画の無期限凍結を主張。風間浦村も避難道の未整備などを理由に建設再開に慎重だ。

 大間原発は全国で唯一、全燃料にウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル原発」。08年5月に着工し、進捗(しんちょく)率は37.6%。政府は原発の新増設を行わない方針だが、着工済みの原発については「許可を与えた原発は変更しない」(枝野幸男経済産業相)と建設継続を容認している。【酒造唯】

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