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事件
【スマホ情報流出】アンドロイド標的 無料不正アプリ氾濫「拾い物食べるのと同じ」
スマートフォン(高機能携帯電話)用のアプリ(応用ソフト)で1千万件超の個人情報が流出した事件で標的となったのは、iPhone(アイフォーン)とシェアを争うアンドロイド端末だった。アンドロイド端末には審査なしで配信できるサイトもあることなどから無料アプリが氾濫。不正アプリに仕組まれたウイルスも急増中で、事件の背景には、こうしたスマホを取り巻く状況があった。
背景にシェア争い
捜査関係者によると、アンドロイド端末は、アイフォーンと人気を二分する。だが、IT業界では「アイフォーンのアプリの方がもうかる」(業界関係者)とされ、公式サイトのアプリ数ではアンドロイド端末が後れを取ってきた。
今回配信された不正アプリはアイフォーンの人気ゲームを装っており、事件はこうしたシェア争いにからんで、アプリを渇望していたアンドロイド端末の利用者の心理の隙を突いたものだった。
ネットセキュリティー会社「トレンドマイクロ」によると、公式サイトからしかアプリを取り込めないアイフォーンと異なり、アンドロイド端末では、公式サイトのほかに安全審査がない非公式サイトも乱立。不正アプリが配信される機会は多いという。
同社の調査では、アンドロイド端末を標的にした不正アプリは、今年7月には4万1千個だったが、8月に15万6千個、9月には17万5千個に急増。アイフォーンの不正アプリ数は月数件の増加にとどまっているといい、その差が際立つ。
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