経済【異論暴論】正論12月号 日銀“退治”が中国経済を粉砕する2012.10.30 08:15

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【異論暴論】
正論12月号 日銀“退治”が中国経済を粉砕する

2012.10.30 08:15

デフレ政策を一刻も早くやめさせよ

 尖閣諸島をめぐる中国での反日デモ以来、日中経済の冷え込みを懸念する声が高まっている。このままでは“共倒れ”になるから関係修復を急げというのだ。しかし、中国経済の実態を知れば、まったくの見当違いであることが分かるだろう。

 経済評論家の上念司氏によると、中国を支えているのは「為替操作によるキャッチアップ型の経済成長」であり、「円高とデフレを放置する日本銀行」だという。からくりはこうだ。

 慢性的な円高に苦しむ日本企業は、過度な「元安」政策をとる中国に生産拠点を移し、出来上がった製品の一部を逆輸入している。国内で一貫生産するより、わざわざ中国を経由した方がもうかる構造になっているのだ。つまり日銀は、「デフレ政策で日本の産業空洞化を促進し、雇用と技術を中国に貢ぎ続けた」ことになる。

 これ以上、日本経済が中国に振り回されないで済むにはどうしたらいいか。答えは簡単だ。上念氏は「(日銀に)デフレ政策をいますぐやめさせることである」と訴える。(川瀬弘至)

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