ここから本文です
[PR] 

真央、SP2位の好発進!ロシア14歳新星に0.17点差…フィギュア

スポーツ報知 11月3日(土)8時3分配信

 ◆フィギュアスケートGPシリーズ第3戦 中国杯第1日(2日・上海) 女子ショートプログラム(SP)で、今季GP初戦の浅田真央(22)=中京大=は62・89点で2位となった。試合後の会見では中国人メディアから尖閣問題に関する質問も飛んだが、好発進と言える内容に手応えを示し、3日のフリーで逆転優勝を狙う。首位は昨季世界ジュニア女王でシニアGPデビュー戦のユリア・リプニツカヤ(14)=ロシア=で63・06点。

 ブーイングではなく、温かい声援が送られた。一時は出場できない恐れもあった中国杯。滑り終えた真央は「日本人のトップバッターなので大丈夫かなって少し心配もあったけど、中国の方も応援してくれて良かった」と笑顔を見せた。会見では中国人記者に尖閣問題に関しても聞かれたが、「中国の方から花束や手紙をもらってうれしかった。安心したし、全然問題はないと思う」と落ち着いて対応した。

 14歳の新星に0・17点の小差で首位を譲ったが、今季初披露のSPは「練習通りにできた」と手応えをつかんだ。曲はジャズの「アイ・ガット・リズム」。「ミュージカルみたいな感じ」という軽快なメロディー。ジュニア時代に戻ったような蛍光オレンジの衣装でコミカルに踊った。

 冒頭は昨季までのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を外し、2回転半にして成功。今季から基礎点の1・1倍のボーナスが付く演技後半は3回転ループを決めた。スピンやステップは最高評価のレベル4。3―2回転の1つ目が回転不足を取られていなければ、リプニツカヤを上回っていた可能性が高い。「スタートダッシュやSPは苦手意識があったので、ひとヤマ越えた気持ち」と安どの表情を見せた。

 失意の底から立ち上がった。昨季は代名詞の3回転半を一度も試合で決めることができず、世界選手権は2季連続の6位。12月には二人三脚で歩んできた母・匡子さんを48歳で亡くす悲しみも味わった。「頭の中がぐちゃぐちゃだった」。シーズン後は初めてスケートをやめたいと思ったという。オフは初めて2週間練習を休むなどリフレッシュし、ソチ五輪に向けて滑る意欲を取り戻した。

 12月のGPファイナルはソチの会場で行われる。「ファイナルに行きたいので、この順位は落としたくない」と真央。「白鳥の湖」に乗せたフリーも3回転半なしの構成。生まれ変わった真央が、取りこぼしの少ない演技で勝負する。

 ◆尖閣余波 ○…トヨタ自動車の高級車ブランドを冠し「レクサス・カップ・オブ・チャイナ」としていた大会名から「レクサス」の文字が消えた。トヨタの中国法人の広報担当者は「当初は冠スポンサーとして契約したが、主催者側の意見を尊重する形で首席スポンサーになった」と説明。尖閣諸島国有化に端を発した日中関係の冷却化を受けた動きとみられる。ただ、レクサス中国や他の日系企業の協賛は維持され、会場で広告も出している。

 ◆警備万全 会場では競技に先立って開会式が行われ、中国国旗などに交じって日の丸も天井に掲揚された。中国人少女たちが参加国の旗を持ってリンクを滑るパフォーマンスもあったが、中国人客からブーイングは起こらず、明るい雰囲気で終えた。

 観客席には日本のファンが持ち込んだとみられる、真央や高橋を応援する横断幕も張られ、日本企業の広告も目立った。

 中国側のガード態勢も厳重で、公安警察も会場で警備に当たった。会場は昨年世界水泳が行われたプールも敷地内にある広大なスポーツ施設で、スケートリンクでは12月にショートトラックW杯も行われる予定。日本連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「何か問題が起これば、今後の国際大会運営に支障が出る。中国側も安全をアピールしたいはずだ」と話した。

最終更新:11月3日(土)12時25分

スポーツ報知

 

主なニュースサイトで 浅田真央 の記事を読む

PR

carview愛車無料査定
PR
ブログパーツ

スポーツトピックス

注目の情報


PR