第5戦で巻き起こった誤審騒動がプロレス界にも波紋を呼んだ。一連の騒動に対し怒り心頭なのがIGF・澤田敦士(29)だ。今年の日本シリーズに大注目する売名王はファン代表として、今回の“重要人物”である柳田球審に大ブーイングを浴びせた。
試合中だけでなく、終了後もブーイングが止まらなかった札幌ドームの日本ハムファン。彼らの気持ちを北海道・旭川市出身の澤田は理解できるという。「すべては球審のせいだろ! ビッグマッチに水を差しやがって! オレ? オレは巨人ファンだよ。だからこそ、今回の日本シリーズは楽しみに見てんだ! あの判定で何万人がガッカリしたと思ってんだ!」
柳田球審への怒りは収まらない。当時の状況について、日本ハム・鶴岡と柳田球審の主張は食い違っているが、これにもかみつく。「もし柳田球審が判定をくつがえしていたら問題だよな。男に二言はねえんだよ! もし二言があったとしたら、とんでもねぇこんにゃく野郎だ。おまえは藤波辰爾かってんだよ!」
藤波が“こんにゃく野郎”かどうかは別として…。さらに審判制度について、明大柔道部主将という輝かしいバックボーンを持つ売名王は意外にもマジメな見解を示した。「柔道にはジュリー制度ってのがあって、ビデオ判定は常識になっている。いろいろ問題もある制度ではあるけど、そういうのも取り入れていいのかもな」。柔道界では誤審をなくすため、ジュリー制度を導入。試合の判定がよりフェアになった。ジュリーの一存で判定がくつがえる場面が多々あったロンドン五輪のように逆に混乱を招くケースはあるものの、きわどいプレーはすべてVTRで見直すことができるのは大きな利点だ。
「おい、柳田審判! 二度とファンを悲しませないよう気合を注入してやる! 大みそかは両国国技館でオレと師匠(IGF総帥・アントニオ猪木)が待ってるぞ!」(澤田)。「INOKI BOM―BA―YE 2012」への来場という“無茶ブリ”はさておき、多くのファンのためにも、球界も審判制度を再考すべき時なのかもしれない。
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