オバＱでお別れ　石川進さん通夜に２００人

　１０月２９日に胃がんと肺気腫のため７９歳で亡くなった歌手・俳優の石川進（いしかわ・すすむ）さんの通夜が２日、東京・大田区のくらしの友　雪ケ谷総合式場で営まれ、ジェリー藤尾（７２）、森山加代子（７０）ら約２００人が弔問に訪れた。

　会場には石川さんが歌った「オバケのＱ太郎」「ど根性ガエル」などのヒット曲が流された。花々に囲まれた祭壇には、６年ほど前に宣伝用に撮影された笑顔の遺影や、「オバＱ」で受賞した日本レコード大賞童謡賞の盾などが飾られた。

　かつて石川さんが所属した歌謡グループ「ダニー飯田とパラダイスキング」のメンバーだったジェリー藤尾は、遺影を前に「５４年の付き合い。グレン隊上がりの僕にも親切にしてくれた。心がやさしい人だった。今年６月の僕の誕生会には酸素ボンベ姿で来て司会もしてくれたのに…」と涙ぐんだ。親交があったミッキー・カーチス（７４）は「昭和がまたひとつ消えたという思い」としんみりと話した。

　遺族の話では、石川さんは晩年は病気で体力も落ちたが「元気になったら、また歌を歌う」と張り切っていたという。葬儀・告別式は３日午後１時から同所で。