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【コラム 撃戦記】

沙保里らの活躍故・松永全女会長の墓前に報告

2012年11月2日

 ロンドン五輪で金メダル、世界大会13連覇の吉田沙保里に国民栄誉賞が決まった。男女雇用機会均等法が施行された1972年以降、女子アスリートの活躍が際立つが、彼女らの活躍を見るたびに私にはある思いがある。今は倒産した松永4兄弟が主宰した全日本女子プロレス(全女)との関係だ。

 アマレス協会が女子部の新団体設立をしたのは88年1月。FILA(国際アマレス連盟)の正式種目認定はそれより3年前。福田冨昭副理事長(当時)の動きは速かった。五輪種目を見据えてアマとプロの交流を早々に緩和。当時、クラッシュギャルズでブームを復活させた全女に協力を呼びかけ、87年6月に東京・大久保のスポーツ会館で「第1回オープントーナメント大会」を開催した。これに全女が全面協力。海外遠征の資金にも協力するなど育成に援護を惜しまなかった。

 今は松永高司会長ら経営陣の3人までが他界した。私は当時全女の特別コーチ。毎年、彼岸に墓参りをし、今年は五輪の活躍、吉田の国民栄誉賞を報告した。きっと喜んでくれていることだろう。 (格闘技評論家)

 

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