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【スポーツ】

室伏広治&寺川綾が現役続行

2012年10月30日 紙面から

 ロンドン五輪男子ハンマー投げで銅メダルを獲得した室伏広治(38)と競泳女子100メートル背泳ぎ、400メートルメドレーリレーで銅メダルの寺川綾(27)が現役続行することが29日、分かった。所属するミズノの上治丈太郎副社長が明らかにした。室伏は来年6月の日本選手権(東京・味の素スタジアム)に出場する予定で、同8月の世界選手権(モスクワ)では2011年の韓国・大邱大会に続く連覇を狙う。寺川も来夏の世界選手権(バルセロナ)が当面の目標となり、4月の日本選手権(新潟)に出場する。

 “鉄人”が正式に現役続行を決めた。渡米中の室伏に代わって、上治副社長が「19連覇を目指します」と来年の日本選手権に出場することを明かした。日本選手権の連覇記録更新だけでなく、室伏の視界には世界の舞台が入ってくる。2011年の世界選手権で史上最年長となる36歳で金メダルを獲得。来年の大会では38歳で連覇を狙うことになる。

 室伏には一競技者としてだけではなく、指導者としての夢もある。9月初旬、東日本大震災後から交流を続ける石巻市立門脇中学校を慰問した際に「選手には長く競技を続けてほしい。コンディションが大事だし、どうやってピークを合わせるかを指導することで自分も学べる」と選手兼コーチという立場での活動に意欲を示していた。

 一方の寺川は、来月から本格的に練習を再開する。当初はロンドン五輪を集大成と位置づけていたが、心境に変化があり、「10月末をメドに今後の結論を出す」としていた。上治副社長は「日本選手権に出る」と明言。日本水連の規定により、ロンドン五輪でメダルを獲得した個人種目に日本選手権で出場すれば、成績にかかわらず来夏の世界選手権の代表に選ばれる。現在のところ、4年後のリオデジャネイロ五輪挑戦については未定で、まずは世界選手権が大きな目標となりそうだ。 (森合正範)

 

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