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【プロ野球】

武田勝は第2戦のリベンジへ

2012年11月3日 紙面から

 日本ハムの運命を託された武田勝は、クールに決戦を見据えていた。第2戦は6イニングを4安打1失点、10奪三振の好投をみせたが、長野の先頭打者本塁打という「スミ1」に泣いた。今回はその雪辱戦。二重の意味で負けられない試合だ。

 「もう、やるだけなので…。気を抜かずに自分の投球をするしかないですね」。東京への移動前に新千歳空港で口を開いた武田勝は、いつもと同じ淡々としたものだった。プレッシャーもないようで、「楽しんでやるのが一番です」と泰然自若の姿勢を強調した。

 苦い経験がある。2009年の日本シリーズ第6戦。今回と同様に巨人が王手をかけた状態でマウンドに登ったが、7イニング2/3を6安打2失点。相手の流れに飲み込まれた。その時は「力を出し切ったから」と自らを納得させた。しかし、原監督の胴上げを許した悔しさは脳裏に焼き付いている。

 同じ失敗を繰り返す気はない。モチベーションとなっているのが、飯山のサヨナラ打で決着した第4戦。延長戦に突入しても必死に、敵に食らいつくチームメートに涙が出そうになったという。「野球っていいなと思いました。心に残るものがあった」。そして今回は自らの出番。静かな闘志は燃え盛るばかりだ。

 東京到着後は静養に励んだ武田勝。本拠地の札幌で吉報を待っているファンのためにも、負けるわけにはいかない。「結果ばかりを気にしてもしょうがない」。自分らしく敵を翻弄(ほんろう)し、勝利の雄たけびをあげてみせる。 (川越亮太)

 

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