記者も研究者も準備が足りない

2012年11月02日 22:12

科学取材…専門用語飛び交い理解不能の世界、頭が真っ白に

とりあえず思ったのは

・研究者はこういう形で発表するのなら原稿というか言葉を広報にチェックしてもらうべきでは?
こういう場での発表なら正確に伝えることと同時に分かりにくさを排除する努力はして然るべき。

・記者は事前に資料は配付されてるだろうからとりあえず読んで下調べぐらいはしようよ。
プレスリリースっぽい詳細みたら記事中に分からないと挙げられてた用語の一部は説明が一応なされていた。

・「専門的な単語は原稿に必要ないことがわかってきた。」内容によると思います、はい。

てところですかね。

記者さん自身は記事を書く際の注意点などは分かってるように思いますし、研究の取材を甘く見すぎてたという事で良いのでは。僕もそんな経験ないから偉いこと言えないけど…。
「これじゃダメぽい」という雰囲気がにじみ出てるので、次からは下調べしてくれるんじゃないでしょうか(まぁ僕はかなり甘いです)。そりゃ「分からない自分」を誇られては悲しいものがありますが。
あと伝えるためにひっついたという部分は評価してあげてもよいのでは。ここが問題になるのなら、これが予定時間内の話だったかどうかじゃないだろうか。

教科書読むべきって声があって基本賛成なんですが、全く知らない分野の教科書って何のどこ読めばいいかわからなくないですか?むしろ何の分野かワカラナイとか。どうにか調べることはできますけど。と、思うのでこれは研究者側が「以下の本のどこを読んできてもらえればより基本的な事項がわかります」というのはあらかじめ伝えてもよいと思うというか伝える方がよいと思います。この程度なら労力そんな変わらないでしょう?もちろん記者を集めて大々的に発表をやるならばですが。
(分野は生体力学というみたいですね。バイオメカニクスともいう。教科書はたとえばこれか?http://www.coronasha.co.jp/np/isbn/9784339071443/ これ読めば関連情報は見つかるのかな、たぶん)

この件では「記者も研究者も準備が足りなかった」ということですよね。記者や組織のやり方に問題があるとしてもそっちばかり責めるのは違うんじゃないかな。少なくとも現状はこうなのだから。

以下はおまけ。

当日配付資料か事前配付資料かプレスリリースかわかりませんが、立命館大から出されてる資料はこれ。
http://www.ritsumei.jp/topics_pdf/admin_782c665f1f559665ef4f64bcffd4c0d3_1344247032_.pdf
立命館は広報に力いれてたと思ってたんだけど、そのわりには分かりづらいというか読みづらくて正直どうかなーという感じ。これを手直しするとマイナビの記事になる。マイナビのデイビー日高さんという人が書いてる記事は大体プレスリリース丸写しで多少を手を加えてるのだけど、これは読みやすくなった珍しい良い例。というか元が読みづらい。

立命館大内部のページはここ 
スポーツ健康科学部 吉岡伸輔・助教が世界で初めて「筋力余裕度計」の開発に成功~高齢者の筋力を可視化し、効果的なトレーニングで寝たきりを防ぐ~

冒頭の記事で触れられてる記事はこれみたい。「筋力の衰え測ります」 屈伸でOK 立命大が開発 30~40行の社会面ならこれでいいんじゃないかな。
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