中国CICがヒースロー空港に出資-投資リターン改善目指す
11月1日(ブルームバーグ):中国の政府系ファンド(SWF)、中国投資(CIC)はロンドンのヒースロー空港の株式10%をスペインの建設会社フェロビアルなどから取得した。CICは世界的に景気が減速する中で投資リターンの改善を目指している。
フェロビアルの10月31日の発表によると、CICはヒースロー空港の親会社FGPトプコの株式5.72%をフェロビアルから2億5740万ポンド(約330億円)で買い取った。CICは他の投資家からも株式を購入し、出資比率は計10%となった。
CICは昨年、海外投資の運用成績がマイナス4.3%と、2007年の設立以来で最悪となった。世界的な商品値下がりで、資源の比重が高いポートフォリオの資産価値が下落した。CICの範一飛・執行副社長は10月31日に清華大学で開かれたセミナーで、世界経済の回復の弱さを背景に海外投資が困難に直面しているとの見方を示した。
原題:China Sovereign Wealth Fund Buys Heathrow Stake to BoostReturns(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Kari Lundgren klundgren2@bloomberg.net
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更新日時: 2012/11/01 13:05 JSTニュース一覧
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