大阪府警と警視庁などは1日までに、ゴルフ場の貴重品ボックスからクレジットカードを取り出し「スキミング」して情報を盗み取り、偽造カードを作って現金の引き出しを繰り返したとして、不正作出支払い用カード電磁的記録供用と窃盗の疑いで、中国人の男4人を逮捕、追送検した。
逮捕されたのは東京都江東区東雲2丁目、自称観光案内業、郭海容疑者(36)ら。
府警捜査3課によると、茨城、山梨、京都、奈良など各府県のゴルフ場の貴重品ボックスに長さ約7センチ、厚さ約0・5センチの小型ビデオを設置。キー上部の覆いに両面テープで貼り付けて客が暗証番号を押す手元を隠し撮りし、ボックスから取り出したカード類の情報をスキミングしていた。
府警などは2009年3月〜今年2月、ボックスから貴重品が盗まれた事件も含め、14都府県で約300件、約1億4300万円相当の被害を確認。うち95件、約4400万円分が起訴された。
ゴルフ場に限らず、貴重品をしまう場合には、手元を隠して暗証番号を入力したり、周囲の不審人物に警戒したりして、自衛を心がけたい。