果糖は太りますか？果物は体にいいから毎日食後に食べてますが(=_=;)

chiru2_michiさん

最近の実験の結果では、砂糖が肥満の原因というよりも、砂糖を構成するブドウ糖・果糖のうち、特に果糖の大量摂取がその原因となっていると考えられていますよ。
果糖は果物の糖分だから健康に良さそう…砂糖は太りそう…なんて、イメージだけで決め付けてはいけないということ。。
砂糖＝ブドウ糖＋『果糖』なのですから、「砂糖は×で果糖は○」というのは、明らかにおかしいですよね。
確かに果物はＧＩ値が低く、身体によさそうというイメージがありますが、GI値とは、あるものを食べた後に血糖値（血液中の『ブドウ糖』濃度）が上がる速度を数値化したものです。
果糖はGI値が低いから体にゆっくり吸収されて健康的…というような説明をしているサイトも多いですが、それは大きな間違いだと思います。
果糖の代謝経路は特殊で、一部はブドウ糖に変換され吸収されますが、その多くは肝臓でそのまま果糖として直接代謝されます。
つまり、果糖のGI値が低いのは、果糖が「ブドウ糖として」利用されるのに時間がかかるからであり、果糖の吸収速度が遅いからGI値が低いというわけではありません。
果糖として肝臓で直接代謝される速度については、ブドウ糖が代謝される速度よりも速いと言われています。
吸収が速い上にその負担は主に肝臓に集中するので、果糖を一度に大量に摂取する事に対しては充分気をつけないといけません。
GI値は血糖値の上昇のしやすさを見る指標に過ぎませんので、それだけで全ての○×を判断するのは、明らかな間違いですよね。
血糖値の上昇速度を表したGI値では「ブドウ糖＞砂糖＞果糖」となりますが、『中性脂肪値』の上昇速度は、果糖の影響により「果糖＞砂糖＞ブドウ糖」となるんですよ。
GI値では砂糖＞果糖だから砂糖は悪いというのは、ある１側面からだけで判断しているに過ぎません。
中性脂肪値の上昇速度では果糖＞砂糖なのですから、もし中性脂肪値の上昇だけで考えると砂糖よりも果糖の方が悪いと言えてしまうわけです。
まぁ、物事を１側面からだけで判断しては駄目だという事です。
結局は何でも摂り過ぎは駄目というだけの話に過ぎませんけどね。
あ。。。果物をとるタイミングは運動前が一番ベストですよ。
GI値の高い炭水化物はインスリンには体脂肪の消費を妨げる働きがありますので、インスリンの分泌を必要とする糖質を、有酸素運動直前・中にたくさん摂るのは好ましくありません
GI値が低いという事はインスリンの分泌を必要としない上、単糖類で消化器官の負担が少なく速やかに吸収される為、少量であれば、例えば、体脂肪消費目的の有酸素運動前・中の肝グリコーゲン補充に向いている糖質であると言えます。