- [PR]
政治
影薄い民主山井国対委員長…輿石、安住両氏の“操り人形”
民主党の山井(やまのい)和則国対委員長の影が薄い。就任当初こそ腰の低さと野田佳彦首相との関係の近さを“売り”に野党の期待を誘ったが、臨時国会が始まると野党側の要求を首相に真剣に取り次ぐふうもなく、調整の前面に立つ場面も見られなくなった。「輿石(こしいし)東(あずま)幹事長や安住(あずみ)淳幹事長代行の指示に従うだけの『操り人形』」と野党側をあきれさせている。
「安住代行も前向きな発言をしているので、前向きです」。2日の記者会見で平成24年度予算の減額補正の是非を問われると、山井氏はこう切り返した。
就任時、「毎日の朝食に欠かせない納豆のように、粘り強く相手と交渉する」と強調していた山井氏だが、輿石、安住両氏から「外には党の統一見解だけを言うように」とクギを刺されると一変。身内の国対関係者からも「2人の伝書バトでしかない」と気の毒がられる始末だ。
公明党の漆原良夫国対委員長は国会召集前、山井氏に「『近いうち』解散への思いは自民党より公明党の方が強いんだ。約束をほごにするようだと、今後はないよ」と忠告していた。前任の城島光力国対委員長時代、公明党の考えを伝えても結局、輿石氏を経由してゆがんだ形で首相に伝わっていたというにがい思いがあったからだ。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]