インターネットバンキングのサイトに偽画面が表示され、顧客の口座から不正な送金があった事件で、みずほ銀行の顧客が不正送金された金を引き出される被害に遭っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。一連の事件で預金引き出しが確認されたのは初めて。
捜査関係者によると、10月29日、首都圏に住むみずほ銀行の2人の男性顧客の口座から、40万円と20万円がそれぞれ別の口座に不正に送金された。ともに銀行側が口座を凍結したが、うち20万円については凍結前に引き出されていた。
顧客らは、不正送金の被害に遭う前、ネットバンクのサイトに表示された偽画面で個人情報を入力した、と説明しているという。