ネットバンク事件:カード会社でも不正画面表示
毎日新聞 2012年11月01日 23時49分(最終更新 11月02日 01時33分)
複数のインターネットバンキングのホームページ(HP)上に暗証番号などの入力を求める不正画面が表示された問題で、クレジットカード最大手「三菱UFJニコス」発行のカードのHPでもログインした後に不正な画面が表示されていたことが分かった。クレジット会社で不正画面が確認されたのは初めて。インターネット銀行の楽天銀行では利用者から不正送金されたとの被害の相談があったほか、住信SBIネット銀行でもHPに不正画面が確認された。
三菱UFJニコスによると、複数の利用者から10月31日に会員サイトにログインした際、本人に関する情報を尋ねるような画面が表示されたなどと相談があった。同社はカード番号などを入力しないよう注意を呼び掛けるとともに警視庁に通報した。同社はMUFGカードやDCカード、NICOSカードを発行。1日までに被害は確認されていないという。
また、楽天銀行によると、利用者から1日午前、不正画面にログインして知らない口座に不正送金されたとの相談が1件あった。住信SBIネット銀行も同日、HPにログインした後に暗証番号などを入力させようとする不正画面の表示が確認されたと公表した。【桐野耕一、中西啓介】