三井住友銀行などのインターネットバンキングのホームページ(HP)で顧客の暗証番号などの入力を求める不正な画面が表示された問題で、同行の顧客の口座から、約200万円が不正に送金されていたことが30日、警察当局への取材で分かった。警察当局は不正アクセス禁止法違反などの疑いで捜査している。
警察庁は30日午前9時半現在、同様の不正表示をゆうちょ銀行、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行の3行で計65件確認しているが、不正送金の被害が確認されたのは初めて。不正送金を確認した三井住友銀行は警視庁に被害を届け出る。
警察庁によると、不正表示のあった65件のうち少なくとも51件では、顧客がネット取引で使う暗証番号や本人確認用の合言葉などを入力していた。29日までに、3行以外のHPでの表示は確認されていないという。
ゆうちょ銀行と三菱東京UFJ銀行は「現時点では不正送金の被害は確認されていない」としている。
一連の問題では、銀行のHPにログインすると「システムのメンテナンスのためにお客さま情報の再入力をお願いします」などとする画面が表示され、暗証番号などを入力するよう求める例が確認された。
三井住友銀行や三菱東京UFJ銀行は、乱数表を使ってネット取引のたびに暗証番号が変化する方式を導入しているが、顧客が持っている乱数表のすべての数字を入力させる手口もあった。
銀行側のサーバーに異常はなく、一部の利用者にしか不正な画面が表示されないことから、警察当局は利用者のパソコンが何らかのウイルスに感染している可能性が高いとみている。
警察庁は新手の手口とみて、不審な暗証番号などの入力要求には従わず、ウイルスチェックも徹底するよう注意を呼び掛けている。
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