自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト

自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクトによるプロジェクト報告

『アフター東日本大震災 被災地の未来を考える』アンケートまとめ

2012年03月28日 | 日記

2月11日に「自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト」が開催した郡山でのイベント『アフター東日本大震災 被災地の未来を考える』には開催2日前の告知にもかかわらず40超の方々が集まってくださいました。

告知が直前になってしまったことは、当方の準備ミスです。
深くお詫びいたします。

また、その際、アンケートを行いましたので、その内容をまとめました。

被災地の方々がどのようなことを思っているのか。
その思いをわずかでもそれをすくい上げることができればと思っております。

なお、文面は誤字脱字、個人情報以外はすべてそのまま記載しております。

■宮城県仙台市在住 女性40歳■
Q1.イベントについて
色々な意見や思いを聞くことができて本当によかったです。機会を作ってくださり、ありがとうございました。

Q2.今後開催するイベントへの要望
一人一人が考える機会が増えるよう、今回のような会をぜひ開いて欲しいです(仙台でもお願いします)。もっとたくさんの方がメディアからの洗脳に解けますように……。

Q3.その他ご意見・ご要望
開催される日程。もっと早く広く知ってもらえるといいと思いました。

■福島県郡山市在住 女性42歳■
Q1.イベントについて
311後、何もちゃんとしてない自分にいい加減がっかりしてたので、このようなイベントを開いていただいてありがたかったです。私の友人も飯舘にいたので、話は聞いていましたが、もっと知ること、自分がすべきこと、自分でできることをかなげ行動できそうです。ありがとうございました。

Q2.今後開催するイベントへの要望
みんな……というと大きくなってしまいますが、何人かでも意見を言ったり、話を聞ける場所が増えると嬉しいです。放射能の専門家の人とか、政治家(あてにしてないけど)の人たちとのディスカッションなんか聞いてみたいです。

Q3.その他ご意見・ご要望
郡山市に住んでいます。郡山市というのは中途半端な場所で、被害も汚染も実に中途半端です。なので、不安や心配はあれど、どう表現すればいいかわからない……というか、足踏みしています。ちゃんと声を出さねばと思いつつも、何もしてない自分が恥ずかしい。これからはもっと声を出して周りに伝えたいです。小さなことでも。

■福島県郡山市在住 女性34歳■
Q1.イベントについて
自分で積極収集して判断していく事、発言していく大切さを教えられました!
勿体ないと思いました。強制的にでも人を集めて多くの人に理解してもらえたら……と。知るべき事、知る勇気を市民・県民、みんなで持たなきゃいけないのに知らない人、知ろうとしない人のほうが多いのがココです。私の周りは……放射能の話をするとバカにされたり、聞く耳持たない人が多いです。
去年の春くらいに自分で家の外や屋内の値を測って0.01μSv/hとかで安心していたのに、今日発表した人の中で近所の人がいたのですが、値が高くてビックリしました……。

Q2.今後開催するイベントへの要望
特になにもありませんが、いろんな情報がほしいです。
移民というか、県ごと移転してほしいとよぎる時があります。

Q3.その他ご意見・ご要望
避難せずにココにいる現実を、県外の人からは「キチガイ」や「親としての責任がナイ」と言われます。それこそ、今日の話でもでましたが、金銭的なことも大きな理由として簡単には行動できません。
何が正しく、何が本当で、どうすべきかを考え迷走する日々です。
でも子どもは守りたい。矛盾ばかりで身動きも取れなくなってます。

■福島県郡山市在住 女性 53歳■
Q1.イベントについて
「白熱トーク」にどう対応したら良いか……。はじめて参加したので、反応にぶくてすみません。もう少し、お互いにうちとけてからだと色々でてくると思います。「未来……」否定的な意見が出づらいかな?

Q2.今後開催するイベントへの要望
今回は告知がほとんどなかったので、参加者が少なくて残念。対面式トークではなく
各テーブルごとのほうが話が弾むかも?

Q3.その他ご意見・ご要望
「復興」という言葉が県民を縛っていると思う。

■福島県郡山市在住 女性37歳■
Q1.イベントについて
今はおかしいと思いながら毎日福島で生活しているというのが現状だと思います。情報とか、放射能について、除染についても。誰もが自分が安全にいたいと思うのは当たり前で、危ないことは誰もやりたくない。待っているだけではどうにもならないので、自分でやるという感じです。

Q2.今後開催するイベントへの要望
質問はもっと短くズバッとしてくれたほうがわかりやすかったかも。「除染は誰がやるべきか?」みたいな感じで。

Q3.その他ご意見・ご要望
これからどうするか、とか、現状はどうなのか、どう暮らすべきかみたいなものがあればいいなあと思います。それは、みんな探りながら暮らしているから難しいかな……。それこそただちに健康に影響はないのですから……。

■福島県郡山市在住 女性39歳■
Q1.イベントについて
郡山でやってくれてありがとうございます。福島県内でも飯舘村の方のお話を直接聞ける機会がなかったのでとても勉強になりました(県内のメディアは全然こういう話題を取り上げてくれないので)。

Q2.今後開催するイベントへの要望
東京(関東地方)の経済を優先させて、東北地方は見捨てられているんじゃないか(戦後からずっと)と思うことが多々あるので、東京だけが発展すればいいのか?的な地方(被災地)から見た東京を伝えてほしい。

Q3.その他ご意見・ご要望
もっと多くの人に来て欲しかったです(特に若い人)。

■宮城県仙台市在住 男性40歳■
Q1.イベントについて
初めて参加させていただきましたが、とても勉強になりました。無知ということはいけない、このままではいけないんだということを強く感じました。ありがとうございました。

Q2.今後開催するイベントへの要望
仙台でもぜひ開催してもらいたいと思います。もっと考える場を作っていただきたいと思います。

Q3.その他ご意見・ご要望
被災にあった方だけでの話になっているように思います。知らない人もたくさんいます。僕も含めてみんなに伝えられたらいいと思いますので、これからも頑張って下さい。


■福島県田村郡三春町在住 男性41歳■
Q1.イベントについて
第一部のような話し合いをもっとやってほしい。ただ今日、客側の意見が多く出なかったので、疑問を具体的なものにしてはどうかと思いました。

Q2.今後開催するイベントへの要望
今日集まった方々は関心の高い人が多いと思うので、関心の薄い人にも聞いてもらえるようなイベントがあればいいと思います。

Q3.その他ご意見・ご要望
この集まりが自由報道協会が主催だと来てから気づきました。

■福島県郡山市在住 女性 64歳■
Q1.イベントについて
東京の息子いは必ず行くように言われて聞きにきました。とっても有意義な1日となりまいsた。毎日なんとなく不安であまり外に出ない日が続いていました。年をとっているからと言っても、心配なんだからとムウS子に言われています。このようなイベントを企画してくれたことに感謝いたします。ご苦労様です。

Q2.今後開催するイベントへの要望
食品の汚染が心配です。毎日食べる物ですので、売っているから安心して良いのかどうか不安です。産地を選んで買ってますが、加工食品が心配です。東京の方がむしろ産地もキチンと提示しているし、当の福島はそれがされていない。

Q3.その他ご意見・ご要望
なし

■福島県東白川郡塙町 女性 41歳■
Q1.イベントについて
県内で動物保護の市民団体を運営しています。去年10月から飯舘村の支援活動をしていますが、行政、自治会の壁に阻まれ前進せず困っています。仮設住宅でペットが禁止となっているため、今も多くの飼い主が自宅へエサやりに通っており、多くの方が仮設での飼育を望んでいると見られます。村は一度許可しましたが、自治体が猛反対したため、行政も一律禁止としてしまい、現在持ち込んでいる飼い主が退去させられる可能性があります。

Q2.今後開催するイベントへの要望
被災地以外はすでに多くの人々が無関心になりつつあるようです。関心を持ち続けてもらうため、知らせてほしいです。特に原発反対について一人一人が真剣に考えてほしい。

Q3.その他ご意見・ご要望
除染については、最期に発言した会場の男性の意見に賛同します。飯舘の中でも、特に若い人は帰りたくないという考えが多いと効いています。そのような意見にもっと耳を傾ける必要があると思います。

■福島県東白川郡塙町在住 男性■
Q1.イベントについて
一応、福島県民ですので愛澤さんのお話しには共感しました。ただ、飯舘村民の多くは帰れない、また、帰りたくないと思っているのではないでしょうか。村長一人が帰ると頑張っている印象があります。
上杉さんのお話を直接伺ったのは初めてでした。一言一言が重く心にのしかかりました。

Q2.今後開催するイベントへの要望
上杉さんのような本物のジャーナリストを呼んで聞きたいです。

Q3.その他ご意見・ご要望
被曝に対しての補償は難しのではないかとみんな諦めています。


■郡山市在住 男性 52歳■
Q1.イベントについて
上杉氏の「海外と日本、日本の中央と福島のメディアのギャップ」の件をより詳しく知りたい。

Q2.今後開催するイベントへの要望
自由報道協会が知る「中央メディアが沈黙している情報」を開示するような、いわば報告会のようなイベントを希望します・

Q3.その他ご意見・ご要望
PAがひどい。少し改善してほしい。

■福島県郡山市在住 女性 45歳■
Q1.イベントについて
今日はありがとうございました。
通常のTVでは、確実な情報が入ってきませんので、いつも頼りにさせて頂いております。様々なことで皆さん悩んでおられるように、私達もどうしたらよいかいつも模索しております。福島を離れた人も避難できずにいる人もここで生きていくことを決めた人も苦しんでいることに変わりはありません。どうか、正しい情報を流してください。

Q2.今後開催するイベントへの要望
私の中では、原発について話ができる人とできるない人とに区別するようになってしまっています。「そんなに危険なら、あなたが避難すれば……」と「そんなに気にしていたら生きていけない……」と言われます。ただ……未来ある子どもたちだけはなんとか助けたいと思っております。私も何かできることを探していきます。今後も皆様のご活躍を期待しております。よろしくお願い致します。

Q3.その他ご意見・ご要望
ありがとうございました。

■福島県郡山市在住 女性 42歳■
Q1.イベントについて
これから何をすべきか。これから何について考えていくべきかはとても大事なことなので、とても良い規格だと思います。自分だけで考えるのではなく、何人とか多くの人たちと一緒に間がテイクことは、意見の広がり、頭の活性化にとても良いと思います。

Q2.今後開催するイベントへの要望
郡山では「放射能」という名のつくイベントは許可がおりないと聞きました。「アフター東日本大震災 被災地の未来を考える」というタイトルだと許可がおりやすいのかなあと思いました。世界が伝える「FUKUSHIMAを知ろう! 記者の皆さんとの講演&トーク」みたいなのがあったらいいなと。

Q3.その他ご意見・ご要望
「福島編」というならば、(申し訳ないけど)飯舘村のことばかりを聞くのは辛かった。被曝の程度の差はあるけれど、郡山市民(福島各地の人々)も被曝していて、言いたいことはあった。けれど、飯舘村のことばかりを考えることはできなかった。

 

アンケートをお書きいただいた方、誠にありがとうございました。

今後の有志の会によるイベントの参考にさせていただきます。
※「自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト」は『自由報道協会が追った3.11』の印税を活動資金としております。

 

2月11日のチラシ

2012年02月10日 | 日記

来る11日、『アフター東日本大震災 被災地の未来を考える』のチラシをアップしました。

 

PDFデータのダウンロードをご希望の方は、下記をクリックしてダウンロードしてください。

→PDFデータはこちら←

『アフター東日本大震災 被災地の未来を考える』

2012年02月09日 | 日記

 イベントのお知らせ

アフター東日本大震災 被災地の未来を考える

主催:自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト

 

地震、津波、そして原発事故。あれから1年がたとうとしている。

災害、事故、放射能と向き合い、悩み、もがき、葛藤した1年。

いまだ事故も収束せず、震災からの復興もままならない状況で、

生きるということの意味を問い直してみる。

 

 

日時:2月11日 14時〜17時30分(開場13時30分)

 

会場:福島県教職員組合郡山支部会館

   福島県郡山市桑野2丁目33-9

 

概要:

第一部 白熱実験 (14時〜16時)

おしどりマコ&ケン

愛澤卓見氏

 

第二部 クロストーク (16時00分〜17時30分)

上杉隆(自由報道協会 代表理事)

おしどりマコ&ケン

愛澤卓見

ホカ

 

参加費:無料

    座席が満席になるまで、どなたでも自由に参加できます。

    ぜひお越しください。

 

 

お問い合わせ information_project(あっとまーく)mail.goo.ne.jp

担当:島田健弘 渡部真

自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト

2012年02月09日 | 日記

自由報道協会有志による
東日本大震災被災地支援プロジェクト

 

 東日本大震災に対して報道に携わる立場の人間として何ができるのか─。
 体力に自信のある者も少なく、重機を操れるなどのスキルもない私たちにとって、被災地で復旧活動をしても足手まといになるだけかもしれない。それよりもこれまで培ったノウハウを利用して、被災地を支援することはできるはず……。
 私たちが培ったノウハウとは何でしょうか? それは見て、聞いて、伝え、記録することです。そこで現在、自由報道協会有志は次のような支援プランを考えています。

 

○ワークショップ:取材の作法、ビデオ撮影の方法、文章の書き方、文章やビデオ編集のコツなど我われが培ってきたノウハウを伝え、被災地の人たちがその場の声を記録し、広められるように支援する。

○公開討論会:被災地の問題を現場で公開の場で議論・情報交換し、被災地の人びとの思いを全国に発信する活動をする。

○被災地アーカイブ:被災地で話を伺ったさまざまな人たちの証言、街の記憶、郷土の歴史をまとめ、後世に伝える。

 

 これらの活動は、「公的記者会見のオープン化」「パブリックアクセスの公平性」を目的にした自由報道協会の主旨とは異なるため、それまでご支援いただいたみなさまからの寄付金を充てることはできません。そこで、支援プロジェクトの活動資金のために、2011年10月に「自由報道協会が追った3.11」という書籍を上梓いたしました。本書で執筆した全員が、この趣旨に賛同し、無償で文章や写真を提供しています。そこで得られた印税は、同プロジェクトの予算として全額プールされ、有志たちによる支援プロジェクトの実現に活用することにしました。

 また、この活動は、あくまでも自由報道協会の諸活動とは切り離し、「有志の会」として独立し、その予算や活動についても、独立したものとして進めて行くことになりました。

 震災からこの間、ある者は被災地に行って災害の状況をその目で捉え、ある者は被災した方々の話を聞き、ある者は東京電力や政府という権力を監視し、ある者は復旧・復興の希望を伝えてきました。
 しかし、いまだ震災は現在進行形で続いています。これからも、長い時間をかけて、それぞれの「現場」で見たことや感じたことを報じていくことでしょう。それと同時に、刻一刻と変わる復興・復旧に合わせ、“私たちらしい支援”というものを通じて、別の側面から震災と向き合っていきたいと考えています。

 

2011年2月

自由報道協会 有志の会 被災地支援プロジェクト一同