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 - 第１回 ｱﾙﾃﾐｽS(重賞)有力馬事前情報事前情報ﾗﾝｸ【Ｍ】
東京競馬場１日目11Ｒ
第１回
アルテミスＳ
芝 1600m／重賞／２歳／牝馬／国際／馬齢
【事前情報ランクＭ】
２歳牝馬の最大目標は暮れの阪神ＪＦ、その前哨戦と言えるレースは今までファンタジーＳくらいしか無かった。関東馬にしてみれば、短期間に２度の関西への輸送、しかも若駒牝馬となればそのリスクは大きかった。今年から新設されたこのアルテミスＳは、有力馬を管理する関東の調教師にしてみれば願っても無いこと。やはり関東馬が注目となるが、西からも中々の素材が参戦、ほとんどがキャリア１．２戦の２歳牝馬の競馬で難解は難解なレース。ただタフな東京マイルで行われることで、今後阪神ＪＦに繋がるレースになる可能性は高く、注目するべきレースである事には間違いない。
コレクターアイテム
牝2／54.0kg
浜中俊／須貝尚介
《期待値７０％》
今週水曜には最速100勝＆２冠達成記念の勝ち祝いが開かれた須貝厩舎。先週土曜は東京メインをバックトゥジエースで勝利、日曜の天皇賞(秋)もジャスタウェイが初の一線級相手に上々の走り(６着)を見せ、とにかく今は厩舎のムードがイイ。土曜はこの馬でさらなるタイトル獲得に力が入っている。牡馬相手でしかも予定を２週繰り上げて出走の前走、前残りの決着を直線入口は最後方から最速の上がりで差して４着と、状態などを加味すれば負けて強しの内容。「前走はちょっと極端な競馬になってしまいましたが、直線で見せた末脚は能力を感じさせるものでした。東京の長い直線が合いそうですし、ここできっちり賞金を加算して、今後のローテーションを確定させたいところです」とジャスタウェイと２頭持ちの担当さん。輸送さえクリアすれば、広い東京コースでの牝馬同士なら前進は必至。
ネロディアマンテ
牝2／54.0kg
蛯名正義／相沢郁
《期待値７０％》
デビュー時からお馴染みの一頭。前走のサフラン賞でも関係者の期待の高さをお伝えして取り上げたが、ゴール前で両脇から挟まれて鞍上が腰を上げてしまう不利があり３着。ただ、それに関して蛯名騎手は「手応えが怪しくなっていたので、不利がなければ勝てたか、と言われると微妙ですね。期待していただけに少しガッカリしました。間違いなく能力はありますが、若さがありコントロールするのが難しいです」と辛口の評価。先約だったことと馬主絡みで連続騎乗となるるが、本音では違う馬に乗りたかったという噂もある。ただ、厩舎としては「前走は人気を背負っていましたがら、早めに良い位置を取りに行った分、厳しくなってしまいました。人気がなかったら、もっと控えて自分の競馬ができたかもしれません。今回はテンションが上がらない様にメンコを着けます。中間の気配は変わらず良いので、これで落ち着きが出てくくれば、出遅れや掛り癖が解消される可能性はあると思います。クラシックを意識しているだけの馬ですから、この辺りで良い競馬をしてもらわないと困ります」と全くトーンダウンしていなかった。
バリローチェ
牝2／54.0kg
岩田康誠／角居勝彦
《期待値６５％》
夏の新潟での新馬戦は陣営も認めるように能力だけで勝ったようなものだが、レース後の岩田は「先々が非常に楽しみ」と高評価。その後はこの厩舎らしく焦らずに放牧で成長を促し、帰厩後は「デビュー時よりもトモが力強くなって、バランスのイイ走りになってきた」と陣営。デビュー前はせいぜい500万クラスだった併せ馬の相手も、この中間は大半が1000万以上の馬で、最終追いは重賞勝ち馬のオールザットジャズが相手。それだけでも厩舎の期待度が高まっているのは十分感じられ、その稽古に跨った岩田も「最高だった」と上々の感触。半姉にディアデラノビアのいる良血馬がどんな走りを見せるか注目の一戦。
テンシンランマン
牝2／54.0kg
田中勝春／伊藤伸一
《期待値７０％》
デビュー戦はサトノノブレスの相手に取り上げて的中馬券をお届けし、２戦目では本命に取り上げ的中馬券をお届けしたお馴染みの一頭。その前走は２ヶ月ぶりで馬体がマイナス18キロと大幅に減らしていたが、余裕のあるレースぶりで、着差は1/2馬身だったがそれ以上の楽勝。スローペースにもかかわらずに１分50秒を切る勝ち時計はこの時期の２歳馬としては優秀だった。「前走時に馬体が減っていましたが、初戦が太過ぎただけで丁度良い体つきです。勝って更に調子が良くなっているし牝馬同士なら重賞でも勝負になると思います」と強気な陣営。今週の最終追い切りでは古馬を子ども扱いの力強い動きを披露。鞍上の田中勝騎手は先に騎乗を依頼された馬がいたが、それでもこの馬を選んだらしい。
エイシンラトゥナ
牝2／54.0kg
内田博幸／松元茂樹
《期待値６５％》
出走馬中で唯一の２勝馬。前走のダリア賞は内枠で被されるのを嫌って前半から出していったが、最後はクビ差でも「まだ余力があって遊んでいた位」とは鞍上。マイルの距離も、控える競馬も初戦で経験しており、中京→新潟と左回りで２連勝中というのも好材料。放牧明けになるが、帰厩した直後に調教で放馬して厩務員が馬の下敷きになったが、幸い人馬ともに無事だった。そんなアクシデントはあったが、その後は順調で、先週の栗東坂路では古馬顔負けの時計が出ているように好仕上がり。陣営も「前走はたまたま逃げましたが、スピードで押し切るだけの馬ではないですよ。本来は差す競馬が合うでしょう」と、今回は内田騎手に差す競馬をする指示を出すとの事で虎視眈々と３連勝を狙っている。
アユサン
牝2／54.0kg
丸山元気／手塚貴久
《期待値７０％》
デビュー戦は牝馬限定のマイル戦を除外されて、牡馬混合の再投票。当初は丸山騎手が乗る予定が他の馬を頼まれていたので、蛯名騎手が騎乗する事になった。なので、今回は念願の騎乗、「除外だけは勘弁して欲しかったので本当に良かったです」との事。前日にゲート練習をしたが、競馬では出遅れ、なかなかスピードに乗れなかったが、大外からマクっての大楽勝だった。中間に軽い熱発があったが、「１日も調教は休ませていないし、今はスッカリ良くなったので心配はありません。距離が延びるのは良い方向に出そうなので、勝ち負けになると思います」と厩舎サイド。前走騎乗した蛯名騎手も「あの馬は走る」と乗りたそうな感じはあったらしい。
ピロポ
牝2／54.0kg
石橋脩／水野貴広
《期待値６０％》
初戦が15番人気と低評価での勝利だったが、実のところは「除外で来週の方が良い」と見切り発車の部分があった状態だった。それが大外から抜群の決め手を発揮して一気の差し切り勝ち、厩舎関係者は「正直なところ驚きました」と、当時騎乗していた嶋田騎手も「相当走りますね」とビックリしたとの事。「レース後は短期放牧に出して、その後シッカリと乗り込んで前走とはデキが全く違います。重賞で相手は強くなりますが、底知れない可能性を感じるし、多分また人気がなくて気楽な立場なので、案外面白いかもしれませんよ」と前走の勝利で色気を持っていた。
ビリオネア
牝2／54.0kg
熊沢重文／藤岡範士
《期待値７０％》
２走前、満を持しての最終週デビューの勝負話をお伝えして的中馬券をお届けしたお馴染みの馬。２戦目となった前走はスタート直後に寄られて下がってしまい、直線でも大外を回らされるロスがありながらも最後はメンバー中最速の上がりを使い鋭く追い上げてきて３着と力のあるところは見せた一戦だった。「中２週で東京までの輸送があるので、この中間はビシビシとは調教をやっていませんが、馬体を大きく見せる柔らか味のある走りを見せて、とても順調に来ています。前に行っても良いし、後ろからでも競馬ができるし、坂を苦にするタイプでもありませし、距離延長も心配していません。多頭数でまたスタート後にゴチャゴチャしても、東京コースなら挽回できると思うので期待しています」と厩舎サイド。母タフネススター、姉トップモデルといずれも当社にとっては馴染みの深い血統。厩舎としてもその母のタフネススターの2001年のカブトヤマ記念が唯一の重賞勝ち、それ以来の２つ目の重賞制覇をその娘で狙うという事なので、当然力が入っている。
シーブリーズライフ
牝2／54.0kg
松岡正海／菊川正達
《期待値６５％》
「これはモノが違う」と滅多にクラシックを意識する様な馬が入らないマイナー厩舎としては多いに盛り上がっていた前走だが、出遅れて流れに乗り損ね、後半に伸びも欠いてしまい納得のいかない敗戦だった。「能力は秘めていますが、若さもあり制御するのが難しいですね。中間は短期放牧に出して落ち着かせる努力をしながらも、このレースに備えて緩めずに調整してきました。スムーズに流れに乗れれば巻き返す力はあると思います」と反撃ムードの厩舎サイド。ただ、前走であれ程評価していた田中勝騎手は躊躇せずにテンシンランマンを選んだとの事で代打の松岡騎手のモチベーションも低かった様子。
ジーニマジック
牝2／54.0kg
メンディザバル／小笠倫弘
《期待値６５％》
一度使って体調が上向いていた前走、初戦同様に好位につけて、直線では楽々と抜け出して強い勝ち方で勝利。無理をしなかったので時計はビックリする程のものではないが、そのレース振りに関係者は大きな手応えを感じたとの事。「前走の前に勝ったらこのレースと決めていて、予定通り来れて順調そのものです。センスが良いのでどんな流れにも対応できそうだし、東京の方がレースがしやすい感じです。スピードと切れる脚も持っているので先々まで楽しみですよ」と陣営。牝馬にしては馬格に恵まれて使い減りしないタイプで精神面もシッカリとしていると厩舎内では相当評価が高い。
当日の報告・馬場状態等を確認の上、午後１時以降に最終結論を公開致します。
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