絹に純金だけで描いた高麗仏画、山梨県の寺で発見

 絹に純金だけで描いた高麗の仏画が、山梨県の寺で初めて発見された。高麗仏画を研究している鄭宇沢(チョン・ウテク)東国大学教授は1日「朝鮮前期の仏画を調査しに行ったところ、阿弥陀三尊図の存在と、仏画の下端に、高麗の恭愍王の代に当たる1359年に製作されたことを意味する一文が書かれているのを発見した」と発表した。

  極楽をつかさどる阿弥陀如来と観音・勢志菩薩を描いた「阿弥陀三尊図」(縦164.9センチ、横85.6センチ)は、一般には公開されておらず、寺ではガラスケースに保管されており、状態は極めて良好だ。鄭教授は「学界ではこれまで、金泥だけを使って絹に描いた高麗仏画はないと考えられていた。阿弥陀三尊図は、製作年代が確実だということに加え、高麗仏画の中では最も新しく、朝鮮仏画との関連を研究する上でも重要な手掛かりになるだろう」と語った。

金基哲(キム・ギチョル)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
関連ニュース