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地下鉄洗剤入り缶破裂事故で再現実験
11月2日 15時56分

地下鉄洗剤入り缶破裂事故で再現実験
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先月、東京メトロ・丸ノ内線の車内で、洗剤を入れたアルミ缶が破裂し、乗客がけがをした事故を受け、NITE=製品評価技術基盤機構は、当時の状況を再現する実験を行いました。その結果、缶の破裂は洗剤を入れて30分余りで起きることが分かり、洗剤を保管する際は、適当な容器を選ぶよう注意を呼びかけています。

東京・文京区にある東京メトロ・丸ノ内線の本郷三丁目駅では、先月、停車していた電車の中で、業務用の洗剤を入れた飲み物用のアルミ缶が破裂し、乗客16人が、やけどなどのけがをする事故が起きました。
この事故を受け、日用品の安全試験を行っている独立行政法人のNITEは当時の状況を再現する実験を行いました。
実験は、事故が起きたのと同じ業務用の洗剤と飲み物用のアルミ缶を使い、缶を何度か握って力を加えたあと、ふたをしめて放置する形で行われました。すると、洗剤に含まれた水酸化ナトリウムなどの強いアルカリ性の物質が、缶のアルミニウムを溶かして内部で水素ガスが発生し、ふたをしめてから32分後に缶は破裂して洗剤が周囲に飛び散りました。
NITEによりますと、ホームセンターなどで市販されている業務用の洗剤にも、アルカリ性や酸性が強いものがあり、保管方法を誤ると、同じような事故が起きるおそれがあるということです。このため、NITEでは、洗剤を保管する際は、適当な容器を選ぶよう注意を呼びかけています。
NITEの杉浦好之企画管理部長は「これから年末にかけて、大掃除などで洗剤を使う機会が増えると思いますが、業務用の洗剤を使うときには、特に注意してほしい」と話していました。

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