朝日の大スクープは「下野の板橋洋佳」では?
 21日の朝日新聞朝刊。郵便割引制度をめぐるニセの証明書発行事件で、大阪地検特捜部が証拠として押収したプロッピーディスクが改ざんされていたと報じた。

 事実なら、検察制度が確立されて以来、前代未聞の大不祥事。事実なら、こんな恐ろしいことはない。

 午後9時すぎ、最高検は異例の早さで大阪地検特捜部の前田恒彦・主任検事(43)の逮捕に踏み切った。

 検事が犯した証拠隠滅。「驚き」「恐ろしさ」もさることながら、この「闇」を暴いた、朝日新聞の胸がすく大スクープ!

 テレビでは出来ない。ネットでも出来ない。新聞だから出来た特ダネではないか? 朝日新聞の総合力に敬意を称したい。

 あっぱれ! 朝日新聞!

 朝刊を丹念に読むと・・・本記に署名がある。「板橋洋佳」。どんな記者なのか? 同業他社の人間として興味が沸いた。

 板橋洋佳? どこかで聞いたような気がする。

 栃木県警が知的障害のある男性を誤認逮捕した事件をスクープした、あの「下野新聞記者・板橋洋佳」では、ないだろうか?

 知的障害がある男性は強盗罪で起訴され、刑事裁判が進んでいたが「真犯人」が現れたため、検察側は異例の「無罪論告」を行い、男性は冤罪を免れた。この事件をフォローしたのが「下野新聞の板橋洋佳記者」だった。

 あの「板橋洋佳」ではあるまいか?

 「夜討ち朝駆けで捜査員にべったり張り付いて得る情報ではなく、権力と対峙して報道していくこと」を力説していた、あの記者ではないだろうか?

 もし、同一人物であるとすれば、何らかの理由で朝日新聞に移って、今回も大仕事。素晴らしいじゃないか? (下野新聞は毎日新聞系なので、ちょっぴり、複雑だが)

 新聞、いまだ衰えず! 感動した。

<何だか分からない今日の名文句>

新聞の心得「先んずれば人を制す」


| 牧太郎 | 09:30 | comments (x) | trackback (x) | 編集長ヘッドライン日記 |
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