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【大相撲】

文学少年から横綱へ 佐藤史靖さん 中2で作文日本一

2012年11月1日 紙面から

たった1人での受検となった佐藤史靖さん

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 日本相撲協会は31日に大相撲九州場所の新弟子検査の申し込みを締め切り、1日に受検するのは千葉県富津市出身の佐藤史靖さん(17)=玉ノ井部屋=だけとなった。ことし通算の新弟子数は先場所までで55人にとどまっており、年6場所制が定着した1958年以降最少だった昨年の60人を下回ることが確定した。

 唯一の受検者となる佐藤さんは、第34回「ごはん・お米とわたし」作文コンクールで、全国の小中学生4万9814点の応募の中からトップの全国優秀賞を受賞した経歴の持ち主。作文の世界で横綱を勝ち取った17歳が、これから大相撲で自分のドラマを描いていく。

 183センチ、160キロの巨体からは想像しにくいが、佐藤さんは作文コンクールでは日本一をとったことがある文学少年。富津・湊小5年で小中学生を対象にした第31回「ごはん・お米とわたし」作文コンクールで、「おにぎりたん生会」と題した作文を応募し、千葉県知事賞を受賞。天羽中2年で応募した第34回の同コンクールでは「夢の持てる米作りを」が、中学生部門で最高の全国優秀賞を受賞した。

 ほかに数々の入賞歴を持っている佐藤さん。「祖母が小学校の先生をしていたので」と、祖母の指導のもとで才能をいかんなく発揮していた。

 中学まで相撲経験はないが、卓球部に所属していた天羽中3年で相撲大会に借り出されて団体戦で千葉県で準優勝し、関東大会に出場した。推薦入学した拓大紅陵高に進学後も、今年の春の関東大会で団体3位に入るなどの活躍をみせていた。

 「受検者が1人と聞いてびっくりしたけど、気負うことなく堂々と取っていきたい。親方のような力士になりたい」と夢を口にした佐藤さん。3年後の自分がどんな作文を書いているか? と問われると、「『努力と我慢』です」と話した。(岸本隆)

 

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