最近はスマートフォンを使ってウェブサイトを閲覧するユーザも増えてきました。自分のウェブサイトがスマートフォンでうまく表示されるかどうかを確認したいと思う方々も多いことでしょう。しかし、個人でたくさんのスマートフォンを契約するのは現実的ではありません。そこで便利なのが、以下でご紹介するAndroidスマートフォンのエミュレータです。
スマートフォンの実機がなくても表示確認ができる
スマートフォン実機をエミュレート
Android用アプリケーションの開発に使うツール「Android SDK(Software Development Kit)」には、Android搭載スマートフォンの動作確認ができるエミュレータが含まれています。
このAndroid SDKは無料で公開されており、特に契約や登録などは不要で誰でも使えます。本記事ではWindows版の画面を掲載していますが、MacOSやLinuxなどでも動作します。
Android上ブラウザで表示確認
右図は、Android 1.6を使って「スマートフォン版Google」や「
スマートフォン版All About」を表示させた例です。
エミュレータにはブラウザも含まれているため、このようにAndroidスマートフォン上のブラウザを実際に使ってみることができます。そのため、公開されているウェブサイトがスマートフォンでどう見えるのかを、簡単に確認できます。
スキンには「Xperia」もある(右側)
右図の左側はAndroid 1.5、右側はAndroid 2.3搭載のSony Ericsson製「Xperia」をエミュレータで表示させた例です。
エミュレートできるAndroidのバージョンはたくさん用意されており、本稿執筆時点の最新版では、Android 1.5~3.1の各バージョンが利用できました。
ブラウザ以外のアプリも動作
Android SDKは、Android用アプリケーションを開発・テストするためのツールですから、サイズが大きく、準備に少々時間がかかります。
しかし、一度セットアップすれば、Androidスマートフォン上のブラウザでの見え方を手軽に確認できるようになります。ぜひ活用してみて下さい。
今回は、スマートフォンエミュレータ上のブラウザで、自分のウェブサイトの表示を確認する方法をご紹介致します。
まずは準備
スマートフォンエミュレータを使うためには、「Android SDK」をインストールする必要があります。その方法は、記事「
Android SDKをインストールしてエミュレータを準備」で解説しています。Android SDKをまだインストールしていない場合は、そちらの記事を先にご参照下さい。
Androidスマートフォンエミュレータの使い方
Android SDKのインストールと基本的な設定が完了したら、実際にエミュレータを使ってみましょう。エミュレータの具体的な使い方については、本記事で解説しています。以下の目次から順にご参照下さい。
【この記事の目次】
1.
設定:Android スマートフォンのエミュレートを設定する(p.2)
2.
起動:Android スマートフォンのエミュレータを起動する(p.3)
3.
使用:スマートフォンエミュレータ上のブラウザで表示確認する(p.4)