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“格差が拡大しています!!!再分配をしないといけません!”と主張する人は多い。
これに対する反論はこうだろう。
“再分配は経済活動に歪みをつくる。また人間の勤労意欲を削ぐ。だから潜在成長を低下させる。よくないことだ。経済全体が豊かになれば低所得の人も豊かになれるのだ。”と。
これに対する一般的な反論はこうだろう。
“人間は絶対的な豊かさよりも相対的な豊かさを重視する。格差が開くことは低所得者層をより不幸にするのだ。“
まあ、僕なんかは意外と中の上とか上の下くらいの所得の人。特に“40代の男性”なんてのは不幸の度合いが高かったりするのだから一概に所得で人間の幸不幸を語れるわけがないとも言えないだろうなあと思ったりもするわけだ。そしてあえて所得で幸不幸を語るならば重要なのはやっぱり絶対的な豊かさだとも思う。
そこでいつも紹介するブログのStumbling and Mumblingにこういうのが紹介されていた。
Within-country happiness inequality has fallen in the majority of countries that have experienced a positive income growth over the last forty years, in particular in developed countries...
国内での幸福感の格差は過去40年の経済成長とともに低下してきた。特に先進国で。
It just happens that, over the long-run, economic growth has reduced happiness inequality by more than rising income inequality has increased it.
長期的には経済成長は経済的格差を上昇させる一方で幸福感の格差を低下させたのだ。(On happiness inequality
より)
たとえば、経済成長によって、またより多くの機会の均等が認められることで多くの高所得者は今やその所得の多くを労働から稼ぎ出している。当然ながら、高所得の労働はハードワークだ。また、情報の発達で儲けるためのノウハウも昔に比べれば容易に知られるようになった。一時の成功にのんびりとはしていられない時代で常に新しいアイディアが必要だ。あるいはメディアの発達でプライベートのスキャンダルが容易に多くの人に知られる時代でもある。ちょっとしたプライベートの油断が自分の地位や家族の幸せを壊しかねない。
だから、高額所得者は昔に比べれば意外と幸福ではないのかもしれないと僕は思う。
また、様々な技術の発達・サービスの向上・新興国の発展によって昔よりも多くの必需品やぜいたく品は容易に手に入るようになった。そんなに所得が高くなくてもみんな海外旅行にもいける。
低所得者層の生活水準は格段に上がっていることは言うまでもない。
まあ、一部の人が思っているほど高所得者は幸せでないというのは僕の以前からの持論でもあるが、要は“所得の絶対水準や所得格差が人間の幸福感の重要な要素であるとしても”高額所得者はおそらく50年前よりも幸福感が小さくなっていて低所得者の不幸感は減っているはずだと僕は思っている。で、上記の研究結果はその僕の感覚的で理論上の結論を裏付けるものだ。
やはり格差・格差と叫ぶのではなくいかに停滞した経済を立て直すかを重視すべきだろう。まあ、理想的には現状に満足しひとりひとりが幸せに生きていくことを追求すべきなんだろうけど。
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