DeNA、初の契約更改交渉で大失態
サンケイスポーツ 11月2日(金)7時51分配信
DeNAは1日、神奈川・横須賀市のベイスターズ球場で新球団となって初の契約更改交渉をスタートしたが、育成選手として再契約する手続きに不手際が発覚。古村徹(19)、佐村・トラヴィス・幹久(19)両投手をあわてて自由契約とした。担当した野田尚志チーム統括部長(37)は「手続きの流れを把握できていなかった」とミスを認めた。
たとえ新球団でも、あってはならない失態だった。プロ1年目を終えた2人が球団のミスによって、いきなり自由契約になってしまった。
午後7時、契約更改交渉に臨んだ古村は支配下選手から育成選手への移行を提示されてサイン。その後、報道陣の前で「(来季は)1軍に上がって(横浜)スタジアムのマウンドで投げたい」と抱負を語った。
球団は続いて佐村にも育成選手としての契約を提示する予定だったが、支配下選手は自由契約の手続きを取った後でなければ育成選手へ移行できないことに気づいた。
寮に戻っていた古村は再度呼び出され、今度は戦力外通告を受けた。一度サインした契約書も無効となり、担当した野田チーム統括部長は「戦力外を通告する手順を飛ばしてしまった。新球団で手続きの流れを把握できていなかった。(契約は)いったん白紙。何も結べなかったということ」と額の汗を拭った。
球団はあわてて両投手を自由契約にする手続きを取ったが、選手会と日本野球機構の申し合わせにより、12球団合同トライアウト(11月9、21日)の終了後でなければ育成選手契約を結ぶことができない。
自由契約となった2人は他球団とも契約できることになり「それは仕方がない」と野田チーム統括部長。古村は「また(DeNAの)支配下選手になれれば」と気丈に話したが、若い2人が球団に翻弄されたことは間違いない。
最終更新:11月2日(金)16時46分
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