岡山大:“語学エリート”養成へ来春コース新設 英語特訓や留学 /岡山
毎日新聞 2012年08月09日 地方版
岡山大は来春から、英語力に秀でた学生を選抜する「グローバル人材育成特別コース」を新設する。週20時間の英語特訓や海外留学を義務付け、禅修行など日本文化の素養を身に付ける。中四国の国立大で初の取り組みで国際競争に生き残るエリート養成を目指す。
近年の大学生について、経済界では海外赴任を敬遠するなど内向き志向だと不満の声が上がっている。文部科学省が今年から大学のグローバル人材育成を支援する事業を始めたことを受け、同大もコース新設を決めた。
同大によると、まず全新入生約2300人が英語能力検定試験TOEICを受ける。成績優秀で語学習得に意欲のある学生50〜100人を面接で選び、特別コースに進ませる。大学1、2年の教養課程で週6時間の正規の授業のほか、留学生や教員との英会話などを週20時間受講。1年時の夏休みには1〜2週間の集中講義もある。
留学は半年〜1年で留学先は、交換留学の協定を結ぶ英米豪など5カ国約20大学から選ぶ。生活費支援のため現在約30人分程度の奨学金枠を、50人以上に拡大する。