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大人の真央で14歳天才少女迎え撃つ!…フィギュア

スポーツ報知 11月2日(金)8時3分配信

 2日に開幕するフィギュアスケートのGPシリーズ第3戦・中国杯の公式練習が1日、会場の上海東方体育中心で行われ、女子の浅田真央(22)=中京大=ら日本勢が初滑りを行った。今季GP初戦を迎える真央は、昨季世界ジュニア女王のユリア・リプニツカヤ(14)=ロシア=と同組で練習。14年ソチ五輪で金メダルを争うロシアの超新星と初対決する。

 開幕前に最初で最後となる公式練習。尖閣問題による厳戒ムードをよそに、真央はリンクで伸びやかな滑りを披露した。チャイコフスキーの名曲「白鳥の湖」を流してフリープログラムをジャンプ抜きで通し、その後は得点源の2回転半―3回転などを跳んで確認した。

 代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を外して臨む初めてのシーズン。真央は「リンクはいつも滑っている氷に似ている感じ。(ジャンプも)今のところ大丈夫」と手応えを口にした。

 同じリンクには長い手足で柔軟なスピンや高難度のジャンプを次々と決める少女の姿があった。今大会でシニアGPデビューを飾る14歳のリプニツカヤ。曲をかけてプログラムを通す練習では2連続3回転を鮮やかに決め、2回転半―3回転―2回転の3連続ジャンプも着氷。「スピンですごいところまで足が上がるんでビックリした」と真央も目を丸くした。

 リプニツカヤはスケート王国復活を目指すロシアの超新星。ジャンプの精度が高く、昨季は出場した全試合で1度も転倒しなかったという。しかも真央とは奇妙な“縁”がある。真央のシニアGPデビュー戦も05年の中国杯。リプニツカヤの今季フリーは「くるみ割り人形」で、真央のシニアデビュー当時のフリーと同じだ。偶然の一致に、真央は「自分と同じようなパターンだなと思った」と懐かしんだ。

 それでも、練習を視察した日本連盟の伊東秀仁フィギュア委員長は「脅威になるが、シニアとジュニアは違う。シニアでは未知数の選手」と冷静に話した。「(初戦の)ジャパンオープンをリラックスしてできたので、今回もリラックスしてできたらいい」と真央。大人の滑りで貫禄を見せる。

最終更新:11月2日(金)11時28分

スポーツ報知

 

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