韓国軍:海軍の主力潜水艦、20カ月も修理中

潜水艦「孫元一」、完全解体状態
故障の原因は不明

 韓国海軍の主力潜水艦「孫元一(ソン・ウォンイル)」=排水量1800トン級=が、原因不明の故障で20カ月も作戦から外れ、修理を受けていることが1日までに分かった。

 韓国海軍によると、孫元一では昨年4月、潜航が困難なほど大きな騒音が発生。その後、海軍は孫元一を完全に解体し、原因究明に乗り出したが、今のところ正確な原因はまだ分かっていないという。

 海軍の関係者は「推進モーターに問題があると推定しているが、まだ正確な原因をつかめていない。輸入元のドイツから技術陣を呼び、原因を究明しているところ」と語った。

 1800トン級の潜水艦・孫元一は海軍の主力潜水艦で、水深400メートルまで潜航可能、かつ2週間も海中を航行できる。海軍は現在、同じ型の潜水艦を3隻(孫元一、鄭地〈チョン・ジ〉、安重根〈アン・ジュングン〉)運用している。

 孫元一は「214型」潜水艦で、ドイツで作られ、価格は1隻3500億ウォン(約256億円)といわれている。

 潜水艦の運用計画上、1隻は作戦、1隻は待機・教育、残る1隻は整備・修理に当てられるが、孫元一が長期間修理を受けることで、現在2隻しか運用できない状態となっている。

 これについて海軍の関係者は「海軍が保有している潜水艦は現在12隻あり、孫元一を除く11隻は正常に作戦を遂行している。戦力の空白はない」と語った。

チョン・ヒョンソク記者
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