ネットバンク事件:口座名義人の男逮捕「中国人に売った」
毎日新聞 2012年11月02日 02時30分(最終更新 11月02日 10時26分)
三井住友銀行のインターネットバンキングのホームページ(HP)上に表示された不正画面に暗証番号などを入力した顧客の口座から200万円が不正送金された事件で、送金先となっていた口座の名義人の男が犯罪収益移転防止法違反容疑で愛知県警に逮捕されていたことが捜査関係者への取材で分かった。男は「口座は知り合いの中国人の男に売っており、不正送金された事実は知らない」と供述している。
警視庁などによると、先月29日、被害者の口座から今回逮捕された男の口座に200万円が不正送金された。200万円はその後、別の3口座に移されていた。先月末に男は逮捕された。
捜査関係者によると、男はネットバンキングの口座の名義人となっていたが、知り合いの中国人にIDやパスワードなどを教えるなどして口座を売ったという。その口座が今回の事件で使われたとみられる。
中国人はすでに海外に逃亡しているとみられ、警察当局が確認を急いでいる。
また、最後の送金先となった3口座はいずれも国内の金融機関のもので、名義人はいずれも中国人。1口座は神奈川県内の支店で、残り2口座は関西方面の2支店で開設されていたことが分かった。