(cache) 四国霊場に初の外国籍住職 女性舞踊家の金さん - 47NEWS(よんななニュース)
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  • 四国霊場に初の外国籍住職 女性舞踊家の金さん


     四国霊場13番札所・大日寺の住職に就任した金昴先さん=徳島市

     生まれは韓国、嫁いだ先は日本の寺-。徳島市在住の韓国伝統舞踊家、金昴先(キムミョウソン)さん(51)が昨年12月、四国霊場十三番札所・大日寺(同市一宮町西丁)の住職に就任した。四国八十八カ所霊場会によると、外国籍の住職は初めて。

     金さんは1995年に舞踊公演で徳島を訪れたのが縁で翌年、前住職の大栗弘栄さんと結婚した。しかし2007年4月、大栗さんは68歳で病死。帰国も考えたが、長男弘昴(こうみょう)君(10)に「お父さんのような大僧正になりたい。僕が成人するまで頑張って」と言われ、自ら住職になることを決めたという。

     同年7月に弘昴君とともに得度。漢字や、韓国文化にない正座などに戸惑いながらも修行を重ね、僧侶となった。

     大日寺と、近くにある国中寺の住職を兼務。日々の説法をはじめ葬式や法事、お遍路さんのお迎えなど多様な仕事をこなす。日本語での説法は一苦労だ。支えとなっているのは大栗さんの残した日記。「わたしへのありがとうがいっぱい書いてあるんです」

     舞踊家としても国内外で活躍。夏の阿波おどりでは、自身の舞踊団の団員とともに阿波おどりのリズムで韓国舞踊を披露し人気だ。

      【共同通信】