日本ハム・栗山監督、怒!オレを「退場させろ」
サンケイスポーツ 11月2日(金)7時51分配信
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栗山監督は四回、危険球退場の判定を下した柳田球審に、猛抗議した (撮影・荒木孝雄)(写真:サンケイスポーツ) |
(日本シリーズ第5戦、日本ハム2−10巨人、巨人3勝2敗、1日、札幌ドーム)猛抗議も実らず−。日本ハムは先発・吉川光夫投手(24)の大乱調と、球審の微妙な判定に泣き、2けた失点の完敗。対戦成績2勝3敗と王手をかけられた。2番手の多田野数人投手(32)が四回に危険球退場。この判定を巡って栗山英樹監督(51)が退場覚悟の怒りをみせたが、チームに闘志が再点火されることはなかった。
【写真で見る】多田野の危険球退場で柳田球審に抗議する日本ハム・栗山監督
納得がいかない。栗山監督が今季、レギュラーシーズンを通じ初めてブチ切れた。
「だったら退場させろよ!!」
3点差をつけられた四回無死一塁だった。マウンドには三回途中からリリーフに立った2番手・多田野。打者・加藤に投じた1球目の真っすぐが、送りバントの構えをみせていた加藤の顔面付近を“通過”した。
ひっくり返る加藤が頭部付近を押さえている。この姿に柳田球審は「ヘルメットに当たった」と死球の判定と同時に多田野に「危険球退場」を宣告した。
この判定に三塁側ベンチを出る栗山監督。「当たってないよ。どう見えたの!?」。VTRをみる限り、加藤の体には当たっていない。バットにはかすかに当たっているようにも映る。「だから、どう見えたの!?」。栗山監督の“再口撃”に柳田球審も熱くなり、売り言葉に買い言葉で挑発的な言葉を口にしたもようだ。
「ナニを言われた? それは言わない。ベンチの見方と審判の見方は違うから、『どう見えたの!?』と聞いた。『当たっている』といえば引き下がった。ただ、違う答えが返ってきたから…」
元ヤクルトの選手だった柳田球審は栗山監督にとって元同僚で後輩。それを気遣い、発言内容はガンとして明かさなかった栗山監督だったが、そこから急激にヒートアップし、抗議時間も長くなる。審判団もチラチラと時計を見だした。
『5分間ルール』で抗議が5分経過した時点で即退場。それを指摘された栗山監督が「だったら退場にさせろよ!」と怒鳴るに至った。結局、この場面で広がったピンチから1点を失い、流れは巨人へ完全に傾いてしまった。
「日本シリーズの大舞台でやらかしてしまい、すいませんでした。ただ、納得がいかなければ抗議は当たり前。王手をかけられた? 最後まであきらめません」
判定には泣いたが、勝負ではまだ泣けない。3日、東京ドームでの第6戦。栗山監督の闘志を勝利に結びつけたい。
最終更新:11月2日(金)9時15分
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