国際プーチン氏に健康不安説 外遊相次ぎ延期、公邸にこもる2012.11.1 21:13

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プーチン氏に健康不安説 外遊相次ぎ延期、公邸にこもる

2012.11.1 21:13 ロシア
ロシアのプーチン大統領

ロシアのプーチン大統領

 【モスクワ=遠藤良介】ロシアのプーチン大統領(60)が10月以降の外遊を相次いで延期するなどし、健康面に不安が生じているとの見方が強まっている。露経済紙「ベドモスチ」は1日、プーチン氏には脊椎の古傷があり、フライトを控えていると報じた。「垂直の権力」と呼ばれる強権体制が築かれているロシアでは、プーチン氏の軽微な健康問題も内政・外交に影響を与える可能性がある。

 ベドモスチによると、プーチン氏は10月中旬から11月前半に計画されていたトルコとインドへの外遊をそれぞれ12月に延期した。11月9日に予定されていたブルガリア訪問も持ち越される見通し。旧ソ連トルクメニスタンでの独立国家共同体(CIS)首脳会議は当初の11月1日から12月5日へと変更された。

 プーチン氏が10月7日に故郷のサンクトペテルブルクで還暦を祝って以降、公式行事のためにモスクワ郊外の公邸を出たのは3度だけ。ベドモスチはクレムリン(大統領府)に近い筋の話として、プーチン氏が9月初旬、モーター付きハンググライダーで鶴と飛行するパフォーマンスを演じて以降、古傷の状態が悪化したと伝えた。

 プーチン氏は9月、極東ウラジオストクで開催されたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で足を引きずるように歩行。同月11日のパラリンピック選手への勲章授与式では、演台に寄りかかっている珍しい姿がテレビカメラに捉えられてもいる。

 柔道黒帯のプーチン氏は従来、精力的に国内視察や外遊をこなし、「強い指導者」を誇示するパフォーマンスでも知られてきた。最近のプーチン氏のスケジュールは異例ずくめといえ、今後も健康問題をめぐるさまざまな情報が飛び交うことになりそうだ。

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