できごと叩く、怒鳴る、水をかける…虐待12件を確認 和歌山・海南市の特養ホーム 県が改善勧告2012.7.6 08:03

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叩く、怒鳴る、水をかける…虐待12件を確認 和歌山・海南市の特養ホーム 県が改善勧告

2012.7.6 08:03 虐待

 和歌山県海南市の市社会福祉事業団(理事長、宮脇昭博・海南市副市長)が運営する特別養護老人ホームの市立「南風園」をめぐる入所者虐待問題で、県は5日、計12件の虐待が確認されたとする調査結果を公表。開設者の海南市に対し、虐待防止委員会の設置など4項目の改善勧告を行った。

 複数の職員が認知症の高齢入所者に対し入浴時にホースで水をかけるなど、虐待している様子を隠し撮りしたDVDなどが今年1月、県や海南市に送られたことから、日常的に虐待が行われていた可能性があるとして、県と市が共同調査していた。

 調査結果によると、虐待件数は12件で、虐待された人は7人。施設職員が入所者を叩いたケース(1件)のほか、怒鳴る、水をかける、高圧的な態度をとる、排泄の失敗を侮辱するなどの心理的虐待が11件にのぼった。虐待を行ったのは介護職員6人だった。

 県は、園の開設者である海南市に対して改善を勧告。入所者が安心して介護サービスなどを受けられるよう、職員研修や入所者家族への説明会、組織体制の見直し、第三者を含めた虐待防止委員会の設置などを求めている。

 同園は昭和57年に市が設立し、平成18年から同事業団が運営。認知症の高齢者ら約50人が入所している。

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