- [PR]
政治
【都知事選】継承か転換か 決着済みの問題再燃も 知事選の「争点」は
2012.11.2 00:07
(2/2ページ)
前任者への批判で、決着済みの問題の“寝た子を起こす”事態も想定される。
都議会で関連予算が可決され事実上決定した築地市場(中央区)の移転だが、採決時に最大会派の民主党から11人の造反が出た。移転先の江東区豊洲で検出された有害物質に対する不安の声を背景としたものだが、都は無害化の土壌改良工事を行っている。
都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長は「賛否はあったが移転は決めたこと。いかにいい新市場にするか行政と協議も進めており、変更はあり得ない」と否定するが、土壌工事の効果を疑問視し現地再整備を主張する声も消えてはいない。
石原都政最大の失敗ともいわれる新銀行東京もやり玉に挙がる可能性がある。
中小企業救済を目的に設立、出資したが累積赤字は最大1千億円超に。21年度から3期連続で黒字を計上しているものの再建途上だ。都庁OBは「利子補給などを行う都の融資制度でも補えるのではといった批判が出る可能性はある」と話す。
ある都職員は「さまざまな政策を議論してほしいが、経緯や実現性も考慮してほしい」と話している。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]