尼崎連続変死:毎日新聞 顔写真を誤って掲載

毎日新聞 2012年11月01日 03時00分

 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、毎日新聞が角田(すみだ)美代子被告(64)として掲載した顔写真は、事件と関係のない同市の50代の女性だったことが分かった。

 毎日新聞は、10月21日、写真が撮影された頃の美代子被告をよく知るという人から、美代子被告が写っているという19年前の写真の提供を受けた。式典での集合写真だった。写っている人物について具体的な説明があったことなどから間違いないと判断して22日朝刊(一部地域は23日も)に掲載した。写真は、テレビなどで報道された写真と同一とみられたが、「別人ではないか」との情報はなかった。

 しかし29日になり、事件の関係者から「顔写真は美代子被告ではない」との指摘があり、再確認取材を開始。30日夜になって「これは自分の写真だ」と弁護士を通じて女性が名乗り出た。女性は同時期に同じ服装で撮影した自らの写真を持参。「買い物をするにも周りの目が気になり、普段の生活ができない。憤りを感じている」と話した。

 写真については、疑義が生じた29日以降の再確認取材で提供者を含む3人に点検を依頼。全員から「美代子被告に間違いない」との回答を得たが、その後3人に改めて尋ねたところ、「似ていないと言われれば違うかな」と話すなど証言は変化した。美代子被告の弁護士が「(被告が)この写真は私ではないと言っている」と話していることや、名乗り出た女性の証言内容から誤りだったと判断した。

 ◇毎日新聞 大阪本社編集局長名でおわび

 10月22日朝刊の記事で、本紙は、角田美代子被告として掲載した顔写真は、再取材の結果、事件と無関係の女性の写真であるとの判断に至りました。

 取材経過を振り返ると、美代子被告を知る人から写真を入手し、取材内容から間違いないと判断し掲載しましたが、写真は19年前の古いものであったこと等を考えれば、より慎重に確認取材を行うべきでした。あってはならないミスであり、間違えられた女性の方をはじめ関係者、及び読者の皆様に深くおわびいたします。これを教訓とし、再発防止に努めます。

毎日新聞大阪本社編集局長 若菜英晴

 ◇マスコミ各社も顔写真を誤掲載 

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