中国7中全会:「胡錦濤理論」扱い焦点に

毎日新聞 2012年11月01日 20時59分(最終更新 11月01日 21時21分)

 【北京・成沢健一】北京で1日から始まった中国共産党の第17期中央委員会第7回総会(7中全会)では、8日開幕の第18回党大会で採択される党規約改正案などを審議する。規約改正をめぐっては、胡錦濤(こ・きんとう)総書記(国家主席)が提唱する指導理念「科学的発展観」がトウ小平(とう・しょうへい)理論などと並ぶ行動指針に位置づけられるとの見方が強まっている。また、故毛沢東主席の革命理念「毛沢東思想」の扱いも注目されている。

 持続可能でバランスの取れた発展を目指す指針である「科学的発展観」は、07年の第17回党大会で「重要な指導方針」として規約の総綱(前文)に盛り込まれた。だが、党の行動指針であるマルクス・レーニン主義や毛沢東思想、トウ小平理論、江沢民(こう・たくみん)前総書記(前国家主席)の指導理念「三つの代表」とは同列になっていない。

 胡氏の指導理念が格上げされれば、党大会を機に総書記の座を習近平(しゅう・きんぺい)国家副主席に明け渡した後も、胡氏が党内で権威を保持し続けることを意味する。一方、毛沢東思想を規約から外すとの観測も一部に出ているが、「保守派が反発するのは必至で、安定を重視する今の状況では難しい」(中国筋)との見方が支配的だ。

 毛沢東思想は、貧富の格差拡大や汚職の深刻化に対する庶民の不満を代弁する形で強調される傾向が強まり、失脚した薄熙来(はく・きらい)前重慶市党委書記は毛時代を想起させる政治手法を用いた。胡指導部は毛沢東崇拝が広がることを警戒している模様で、9月下旬以降、党の重要な発表で毛沢東思想に触れないケースが増えている。

最新写真特集

毎日新聞社のご案内

TAP-i

TAP-i
ニュースを、さわろう。

毎日新聞Androidアプリ

毎日新聞Androidアプリ

MOTTAINAI

MOTTAINAIキャンペーン

まいまいクラブ

まいまいクラブ

毎日RT

毎日RT

毎日ウィークリー

毎日ウィークリー

Tポイントサービス

Tポイントサービス

毎日jp×Firefox

毎日jp×Firefox

毎日新聞のソーシャルアカウント

毎日新聞の
ソーシャルアカウント

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞を海外で読む

毎日新聞社の本と雑誌

毎日新聞社の本と雑誌

サンデー毎日

サンデー毎日

毎日新聞のCM

毎日新聞のCM