
のぼりべつクマ牧場(登別温泉町)はこのほど、牧場内レストラン「クマ山食堂」で、のぼりべつ牛乳を使ったしゃぶしゃぶの提供を開始した。団体客限定の新メニューで、締めが牛乳カレーラーメンという変わり種。牧場では「ぜひ楽しんで」とPRしている。
使用するのは、のぼりべつ酪農館(札内町)が製造する「のぼりべつ牛乳」。地元酪農家が生産した生乳だけを詰めた、貴重な地域限定牛乳だ。
牧場では「テーマパークでの団体食事メニューは定番になりがち。地元で愛されているのぼりべつ牛乳の良さを生かしたメニューを考案することで、観光客に喜んでもらえるのでは」と企画した。
牛乳しゃぶしゃぶは、牛乳と和風だしを一定割合で混ぜたスープで、牛肉と豚肉のしゃぶしゃぶを楽しむ新メニュー。牛乳でまろやかな風味が付いた肉や野菜を、辛味が効いたユズコショウで食べるのが特徴的だ。
最後は、肉と牛乳のうま味が溶け込んだスープにカレーペーストを溶かし、麺を投入すれば牛乳カレーラーメンの完成。地域性を意識し、お隣室蘭名物の「室蘭カレーラーメン」をまねて、アレンジした。
団体限定で入園料とのセットで3200円。反応を見ながら個人客への提供も検討する。広報の原田圭治さんは「珍しさもあり旅行代理店の反応はいい。改良を重ね、さらに味を高めたい」と話している。
(鞠子理人)
【写真=クマ山食堂の新メニュー・牛乳しゃぶしゃぶ】
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