米海兵隊岩国基地との軍民共用空港となる１２月１３日開港の岩国錦帯橋空港（愛称）のターミナルビルが完成し、２９日、岩国市旭町の現地で竣工（しゅんこう）式があった。地元の福田良彦市長や山本繁太郎山口県知事ら関係者約９０人が出席し、完成を祝った。

　ターミナルビルはいずれも鉄骨造りで旅客用（一部２階建て）と貨物用（平屋）の２棟延べ床計約３６００平方メートル。空港の顔となる旅客用は２階に展望デッキが設けられ、１階の正面ガラスからも駐機する機体が見える。清水建設（東京）と勝井建設（岩国市）の共同企業体が建設した。

　今後、テナント事業者として入居する水産物加工品製造販売、井上商店（萩市）などが各自で内装を手掛ける。運営する第三セクター岩国空港ビルは既に１室に入っている。給油施設も完成し、同社は１１月末までにターミナルビル西側に６０７台分の駐車場を整備する。

【写真説明】完成し、竣工式が行われたターミナルビル（２９日午前８時４０分、岩国市旭町）