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'12/10/30

瀬戸内しま博開催へ初会合



 瀬戸内海の島々を舞台にした「瀬戸内しま博覧会」(仮称)の2014年開催に向け、広島、愛媛両県は29日、両県の沿岸市町、経済団体とともに実行委員会を設立し、松山市で初会合を開いた。博覧会の開催期間を春から秋に掛けてとし、具体的なイベント内容や会場を盛り込んだ実施計画を本年度中にまとめることを確認した。

 実行委には両県のほか、広島側が呉、竹原、尾道、廿日市、江田島市と大崎上島町の6市町、愛媛側が松山、今治市と上島町の3市町が参加。両県の商工会議所連合会や旅客船協会など約30団体が名を連ねた。

 設立総会では、広島県の湯崎英彦知事と愛媛県の中村時広知事を会長に選んだ。中村知事は「島で暮らす人たちを主役に伝統や文化をアピールしたい」と強調。欧州出張中の湯崎知事に代わって出席した広島県の中下善昭副知事も「隠れた魅力を発掘し、広域で発信を」と呼び掛けた。

 開催時期は、瀬戸内海が国立公園に指定されて80周年となる14年の春〜秋と決定。国内外から自転車愛好家を呼び込むサイクリングイベントやクルージングのツアー、地元美術館と連携したアート巡りなどのイベントに取り組むとの基本方針を承認した。

 全体を演出するプロデューサーには、地域おこしに詳しい福岡市のコンサルタント会社社長佐藤真一さん(45)を選任した。佐藤さんは「瀬戸内は豊かな地域だというメッセージを全国に発信したい」と抱負を述べた。

【写真説明】本年度中に実施計画をまとめる方針を確認した実行委




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