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バスを巧みに利用して

2012年10月18日(木)
テーマ:ブログ

2冊目となる「秋の乗り放題パス」を新山口で購入し、更なる旅を続けます。


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今朝は新山口を5時59分に出る山口線の一番列車から行動開始。4両も繋いでいますが、後ろ3両は途中の山口で切り離しとなり、その先へ行くのは先頭の1両のみ。陽もだいぶ短くなり、もう6時になるというのに、こっちはまだ真っ暗です。




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車両は国鉄タイプの40系気動車ですが、ロングシートに改造された箇所が多く、少々残念なところ。もっとも、発車時はほとんど回送状態だったので、これでも問題はありませんが。



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山口で後ろ3両を切り離し、益田まで行くのはタラコ色の先頭1両のみとなります。30分位後に津和野行があるせいか、1両でも十分なほどの乗車率です。




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仁保から篠目にかけては険しい峠越えとなり、迫力のあるシーンが展開。




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しかし全般的には田畑が中心ののどかな車窓が基本です。




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2時間半足らずで終点の益田に到着。乗りつぶすにはちょうど手頃な乗車時間と言えそうです。




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益田からは山陰本線上りの快速「アクアライナー」に乗り換え。ズラリと並ぶ広めのボックスシートが、ますます旅の気分を盛り上げてくれます。




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そして左手には山陰の海。この夏にも見た景色ですが、いい景色は何度見ても見飽きないものですね。




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一時間程で江津に到着。ここで下車。




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江津で降りたのは三江線が目的ですが、現在三江線では、12月31日まで、バスによる増便での社会実験が行なわれていて、実質上本数が倍増されています。そのバスには鉄道の切符でそのまま乗れるので、列車と組み合わせて適度に沿線を散策しようとの魂胆です。三江線の次の列車は12時44分までありませんが、11時6分に増便のバスがあるのでさっそく利用させてもらうことにしました。乗ったのは自分の他にお婆さんが一人だけ。僕も乗客の一人としてカウントされるのでしょうか。




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バスは線路沿いの道を行くのかと思いきや、江の川を挟んだ対岸の国道を行くようです。広い道路に走る車は少なく、大型のバスでも快調に飛ばして行けます。ただ、川平の駅に行こうとしたところ、どうやらバスは駅には寄らないらしく、駅の入口となる橋の手前にバス停が設けられていました。駅はここから橋を渡って10分くらい歩いた所にあるようです。



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橋の上から眺めた江の川の流れ。三江線はほとんどずっとこの流れに沿ってレールが敷かれています。




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さらに進むと三江線とオーバークロス。向こうの方に目的地となる川平の駅が見えてきました。




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川平駅に到着。目に飛び込んで来たのは、昭和5年の開業当初からの駅舎。歴史を感じさせるその造りに、思わず見とれてしまいます。




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採光窓が並ぶ待合室の天井は高く、気品に溢れているようです。これはたまらん。




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ホーム側もとってもいい雰囲気。古いベンチに腰掛けて、のんびり列車を待つひと時も、またたまらないものです。




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やがて江津方面から列車がやって来ました。やっぱり駅は、列車が停まって人が乗り降りしてこそ駅ですね。




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しばし「かぶりつき」を堪能。小回りの効くバスも便利ですが、二本のレールにガッチリ守られている鉄道の方が、断然安心して乗っていられます。




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隣の川戸で降ります。ここも昔ながらの木造駅舎が残っています。




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駅舎はNPO法人の事務所が管理しているようで、きれいに保たれています。




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やや大きめの駅舎は、ここが昭和5年に開業した際の終着駅だったことを物語っています。




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増便のバスは、橋を渡った対岸を走っていますが、ここは駅前まで乗り入れるようです。




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やがて増便のバスがやって来ました。今度は高校生が数名乗っていて、少し安心しました。




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この辺りは、対岸の広い国道ではなく、駅前の細い道を走るみたいです。車同士がすれ違えるような道ではなく、時たま現れる対向車にヒヤリとさせられながら、窮屈そうに走行します。こういう状況だと、鉄道の方が圧倒的に安心感がありますね。




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終点の浜原に到着。途中で高校生は全て降りてしまい、ここまで乗り通したのは自分一人だけでした。




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駅前には江の川が流れているだけで、商店の類もほとんど見かけません。昭和50年にこの先の区間が開業するまでは、三江北線としての終着駅でしたが、随分寂しい終着駅だったことが窺えます。




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そのまま同じバスで折り返し、石見簗瀬で降りました。浜原からは他に乗った人はいませんでしたが、次の粕淵からは数名の乗車がありました。




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石見簗瀬には無人化された小ぢんまりとした駅舎が建っています。実はどんな駅だったか、もうすっかり忘れていました。こんな機会がなかったら、こんな風に再訪することなどなかったかもしれません。




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今度は列車に乗ります。列車がホームに入ってくる瞬間というのはやっぱりいいものですね。




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列車は相変わらず江の川沿いをコトコトと。この、列車からしか味わえない景色こそ、鉄道の旅の醍醐味ですね。




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浜原で8分間の停車。さっきまで居た駅なので、ちょっと変な気分になります。




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さらに先へと進み、宇都井で降りてみました。実際にここで降りるのは、キクチと訪れた「鉄子の旅」以来です。





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地上からの高さは30メートルもあり、ホームからの眺めは目も眩むもど。高所恐怖症の人にはツライかも。




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地上とホームとの行き来は、古い団地を思わせるような階段を延々と昇り降りすることとなります。




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地上の出入り口も、まるで団地みたいで、駅といった感じではありません。



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少し離れた所から見てみると、この駅の奇抜さがよくわかります。できればエレベーターがほしいところですね。



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折り返しの列車に乗り、潮へ。とっても小さな無人駅ですが、すぐ近くに温泉宿があり、今夜はそこにお世話になります。



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駅から徒歩5分くらいの所にある「大和荘」。2食付で6500円+入湯税150円という格安な宿のため、あまり期待はしていなかったのですが、ゆったりとした部屋もさることながら、夕食のあまりの豪華さにビックリ。さらには源泉掛け流しの広々とした温泉と、どう見ても軽く1万円は越えるのではないかという内容。駅からすぐということもあり、ここは穴場中の穴場かと。



新山口 5:59 → 8:22 益田 9:27 → 10:31 江津 11:06(バス) → 11:22 川平 13:00 → 13:14 川戸 13:55(バス) → 15:03 浜原 15:38(バス) → 15:53 石見簗瀬 16:37 → 17:32 宇都井 18:00 → 18:19 潮

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