新・日々録 by TRASH BOX@Eel このページをアンテナに追加 RSSフィード

このブログに掲載されているソースコードは、特にライセンスについて明記されていない限りNYSLに従って公開するものとする。この辺りについてはid:eel3:20081229:1230559827参照。

あと未だにFizzBuzz中

2010-06-08

プログラミング言語関連のJIS規格番号

C言語なんて常用しているものなので、時々「これ、言語仕様的にどうなんだろう」と調べることがある。

大抵は『プログラミング言語C 第2版』『CユーザのためのANSI C言語大辞典』『CプログラミングFAQ』で事足りるのだけど、それで不十分な場合には規格書をチェックすることもある。

JIS X 3010:1993を買う以前は日本工業標準調査会のサイトでJIS規格票を見るのが常だった。最近までC++やMIDIのプロトコルについて調べるときに重宝していた……のだが、ちょっと前から手元の環境でPDFの中身が見れなくなってしまった。原因は調べていない。

CやC++の元の規格はANSI/ISOで英語で書いてあるのだが、JIS規格になっているので日本語で仕様を読むことができる。例え「そこまで訳さなくてもいいのに」な訳だったり「よりによってここまでしか翻訳していないとはっ」な内容だったとしても、日本語なだけで結構助かるものだ。

最近C#の言語仕様を調べたいなと思って調べてみたところ、気づかない間にJIS規格になっていて驚いた。そんなことがあったので、試しにプログラミング言語関連のJIS規格にどんなものがあるのか調べてみた。

FortranJIS X 3001
COBOLJIS X 3002
Full BASICJIS X 3003
NDLJIS X 3004
SQLJIS X 3005, 3006
PascalJIS X 3008
AdaJIS X 3009
C言語JIS X 3010
MUMPSJIS X 3011
ISLISPJIS X 3012
PrologJIS X 3013
C++JIS X 3014
C#JIS X 3015
CLI(共通言語基盤)JIS X 3016
POSIX (C API)JIS X 3030
POSIX (Shell, Utilities)JIS X 3031
ECMAScriptJIS X 3060

歴史を感じさせる言語、知らない言語、最近の言語と、意外とバリエーションが多い。個人的にはANSI Common Lispが含まれていたら嬉しかったのだが、残念ながら今となってはマイナーなISLISPしかない。

ECMAScriptあたりはネット上でも仕様の日本語訳を読めるけど、C・C++C#は多分無理なので、今後もJIS規格票のお世話になると思う。

もっともネットで見れる規格票は現行の規格のみで、旧規格や廃止された規格は見れなかったりする。これはC/C++プログラマにとっては今そこにある危機で、JISのC言語の規格はC99相当なのでANSI C89/ISO C90の厳密な規格は分からないし、C++だってC++0xが正式な規格になればJISの規格も改定されて、現行の規格は見れなくなるはずだ。

結局は旧規格の規格票を購入するしかないのだが……元々高価な規格票は、旧規格になると更に値が上がるのだった。ああ、懐が寒すぎて痛い。

RiSKRiSK 2010/06/11 19:27 こんにちは。
内容が重複する上に手前味噌なのですが,以前こんなリンク集作っています。
良ければご活用くださいませ。
http://sites.google.com/site/sscrisk/jis

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